沖縄県立開邦中学校は、沖縄県を代表する公立中高一貫校として高い人気を誇っています。中学校入試の情報や偏差値、進学実績などについて詳しくまとめました。
この記事では、開邦中学校の入試概要や対策ポイントなどを幅広く取り上げ、受験を考えている方や保護者の皆さまが参考にできる情報を提供します。
沖縄県立開邦中学校の基本情報
開邦中学校は、開邦高等学校と一貫して学ぶことができるため、6年間を通してきめ細かな指導を受けられる点が魅力です。地域を代表する進学校として、高水準の学習内容や学習環境が整っており、受験生や保護者の間で大変人気が高い学校です。
また、文化祭や体育祭などのイベントを含む学校行事も盛んで、生徒同士のつながりや協調性が培われる環境です。部活動においても活発な取り組みが見られ、高校進学後に全国大会へ出場する生徒もいるなど、多様な学生生活を実現できます。
学校概要と特徴
開邦中学校は、邦を開き、世界に羽ばたく人材という意味が込められた「開邦雄飛」を校訓とした公立中高一貫校です。特徴としては、以下6点の教育内容が挙げられます。
■60分授業による学習内容の質・量の充実
■理数科目の先取り授業
■外国語教育・言語活動の充実
■夏期講座の実施
■全国模試へのチャレンジ
■探究活動・体験学習・異文化交流の実施
難関大学合格を見据えた発展的な内容の授業や、海外への語学研修、中学校卒業までに英検®2級取を目標とするなど、学習内容のレベルが高い学校であることがうかがえます。
卒業生や在校生からは「先生方が熱心でサポートが手厚い」「クラスメイトと一緒に高め合いながら学習できる」などの声が多く上がっています。学年を超えた交流も活発で、中高一貫校ならではのつながりを強く感じられるという意見もあります。
口コミでは、課題が多いという声もありますが、それだけ学習する環境がしっかりしている証拠ともいえます。勉強以外にも部活動や学校行事に力を入れたい生徒にとっては、やりがいが大きいという意見が大半です。
学校沿革と所在地
開邦中学校は、1986年(昭和61年)に開校した開邦高等学校が礎となっています。中学校は2016年(平成28年)に開校されました。開邦中学校は比較的新しい中学校と言えるでしょう。
開邦中学校は、沖縄県島尻郡南風原町新川に所在し、最寄りの駅はゆいレールの首里駅になります。首里駅からは徒歩15分程度と、通学しやすい環境です。
入試情報
2025年度の入試情報は以下の通りです。
募集人数 | 80名 |
内容・時間 | 適性検査Ⅰ :50分 適性検査Ⅱ :50分 学校独自検査:30分 志願理由書の記入: 15分 |
公立中高一貫校特有の、「適性検査」と開邦中学校独自の「学校独自検査」「志願理由書」が課せられます。
適性検査は、「適性検査Ⅰ」、「適性検査Ⅱ」に分類し、小学校の学習内容の定着度、課題発見・課題解決の力等などを確認されます。「適性検査Ⅰ」は、教科「国語」・「社会」の内容を含む検査問題です。また、「適性検査Ⅱ」は、教科「算数」・「理科」の内容を含む検査問題です。
「学校独自検査」は、小学校の学習内容を踏まえ、「算数」の分野について、開邦中学校で行う学習活動への適性をみるものになります。
「志願理由書」は、作文形式にて6年間の一貫教育で学ぶ意欲及び適性等をみるものです。
偏差値情報
開邦中学校の偏差値は60~62程度とされています。高い学力を求められるため、早期から受験対策を進めている受験生も少なくありません。
出題範囲自体は小学校課程の延長ですが、問題の難度は基礎知識の定着だけでは太刀打ちできないケースも見られます。そのため、応用問題への対応力や記述力を養うことはもちろん、適性検査・学校独自検査・志願理由書への専門的な対策が必要になるでしょう。
沖縄県内での偏差値比較
開邦中学校の偏差値は、沖縄県内および九州エリアの公立中高一貫校の中でも屈指の高さを誇ります。沖縄県内においてはトップクラスの偏差値を誇る中学校です。
中学進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
開邦中学校の卒業生の多くは、連携先である開邦高等学校へそのまま進学します。高校に進んだあとも高度な学習カリキュラムを継続できることから、国公立大学を含む難関大合格者を輩出しています。
国公立大学では、東京大学、京都大学の最難関大学をはじめ、北海道大学、大阪大学、九州大学、東京工業大学など、有名難関大学へ進学する生徒が見られます。琉球大学医学部医学科の合格者も輩出しています。
私立大学においても、早稲田大学、慶應義塾大学、東京理科大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学など有名難関大学の合格実績があります。
まとめ
沖縄県立開邦中学校は、偏差値60~62相当のハイレベルな公立中高一貫校であり、地域を代表する進学校として評価されています。高度なカリキュラムや充実した学校生活を過ごせることが大きな魅力です。
合格に向けては、早期から受験勉強を始め、基礎力を固めつつ応用問題へ対応できる力を養うことが肝心となります。塾や家庭での学習を計画的に進め、保護者や塾のサポートを上手に活用することで合格の可能性が高まるでしょう。
中高一貫校である開邦中学校に合格すれば、開邦高等学校への内部進学が可能となり、高校受験による負担を回避しながら大学受験を見据えた学習が進められます。入学後は学習だけでなく部活動や行事も充実し、生徒の多面的な成長が期待できる学校です。
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