この記事では、香川県大手前高松中学校の偏差値や学校の基本情報、入試情報や進学実績などを総合的に解説します。中学受験を検討している方が、志望校を選定する際のお力になれれば幸いです。
大手前高松中学校の基本情報
大手前高松中学校は、香川県高松市に位置する私立の共学校で、地元からも高い評価を得ています。六年一貫教育を採用し、中学から高校までを通じた段階的で計画的な学習指導が行われているのが大きな特徴です。基礎学力をしっかり固めた上で、高校課程では高度な学習にも対応しており、将来を見据えたカリキュラムが整えられています。
学校概要と特徴
大手前高松中学校は、校訓を『勉学・礼儀・責任・規律』としており、これは「品位ある人格の陶冶と、力の教育とを伝統とし、知性情操の両全を目指し、公共の福祉に貢献できる、指導的社会人を育成せんとする」建学の精神に則っています。
6年間の中高一貫教育では、学力を養うことはもちろん、1年生は地域理解、2年生は国際理解、3年生はソーシャル・ビジネスの授業といった探究授業の実践や、海外への研修など多くの特色ある学びがあります。
交流を深めるために1年生時にはクラス替えを5回行ったり、自由に伴う責任を感じるために私服デーを導入するなど、面白い試みも多数あります。
学校沿革と所在地
大手前高松中学校の歴史は、1957年(昭和32年)に大手前丸亀の高松分校として開校したことから始まります。1973年(昭和48年)に丸亀校から独立して、香川県大手前高松中学・高等学校になりました。
大手前高松中学校は高松市の中心部から比較的近い香川県高松市室新町にあり、公共交通機関などを利用して通学できるのが特徴です。特に通学用スクールバスには5つのルートがあるので非常に便利です。それ以外の通学方法だと、瓦町駅から自転車で約20分、三条駅から自転車で約10分、室新町バス停から徒歩で約15分、土居宮バス停から徒歩で約10分、大手前高松中学高校バス停から徒歩で約10分などが挙げられます。周囲には商業施設や公共施設も点在しており、保護者の送り迎えがしやすい環境が整っており、一定の決まりはありますが自家用車での送迎も可能になっています。
入試情報
2025年度の入試情報は以下の通りです。
試験の種類 | 前期一般入試 | 特色入試 | 4教科特別入試 | 後期一般入試 |
試験内容 | ●学科試験 ·国語(40分) ·算数(40分) ●個別面接試験 |
●学科試験 ·国語(40分) ·算数(40分) ●自己アピール (プレゼン型) ●英語特別枠 (プレゼン型) |
●学科試験 ·国語(50分) 100点 ·算数(50分) 100点 ·理科(30分) 100点 ·社会(30分) 100点 |
●学科試験 ·国語(40分) ·算数(40分) ●個別面接 |
選抜方法 | ●「前期·後期一般入試」は、「学科試験」「個別面接試験」を総合して合否を判定 ●「特色入試」は、「学科試験」と「自己アビール(プレゼン型)」もしくは「英語特別枠(プレゼン型)」を総合して合否を判定 プレゼン型では、プレゼンテーションの後に、そのことについて試験官との対話型の質疑応答あり ●特待生は全ての試験の優秀者より選抜 |
偏差値情報
大手前高松中学校の偏差値は、おおよそ50~52程度とされています。香川県内でも比較的高い偏差値であり、目標とする受験生も少なくありません。同校には複数の入試形式があるので、それぞれの違いから偏差値は多少前後します。例えば、4教科特別入試に関しては総合的な学力が問われるので、他の入試形態よりも高く偏差値が出る傾向です。
香川県内での偏差値比較
香川県内での偏差値を他校と比較すると、大手前高松中学校は比較的上位に位置します。
大手前高松中学校と似た偏差値の学校もあり、比較するには学校見学や説明会に参加し、生徒の雰囲気や校風も含めて検討すると、自分に合った学習環境を見つけやすいでしょう。
中学校進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
大手前高松中学校から大手前高松高等学校に進学する生徒がほとんどですが、同高校の偏差値は高く、県内でも評価の高い進学校です。中学時代の学習で基礎を固めた上で、高校課程でさらにレベルの高い内容に取り組める点が強みとなっています。
大手前高松中学校・高等学校は、大学受験に向けた実践的な指導体制を確立し、国公立大学や私立難関大学への合格実績を年々伸ばしています。中高一貫教育で培った学力や思考力は、将来的に多様な進路選択にも活かせるでしょう。
国公立大学では、東京大学、大阪大学、名古屋大学、神戸大学、香川大学、広島大学、大阪公立大学、京都工芸繊維大学、福山市立大学、山口県立大学など難関とされる大学への合格実績があります。医学部医学科への合格実績も見られます。
私立大学では、東京理科大学、明治大学、青山学院大学·、中央大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学、近畿大学など、こちらも東西の有名難関大学への合格実績があります。
海外の大学への合格実績も増えてきており、カンザス州立大学、オハイオ州立大学、カリフォルニア大学リバーサイド校、オレゴン州立大学、ペンシルベニア州立大学などの合格実績が見受けられます。
まとめ
大手前高松中学校は、偏差値の観点だけでなく、六年一貫を通した学習環境やグローバル教育など総合的な魅力があります。自分の将来像や学習スタイルに合った学校を見極めるには、実際に足を運んで授業や校内の雰囲気を確かめることが大切です。
また、受験という大きなイベントを乗り越えるには、本人だけでなく保護者や指導者との連携も欠かせません。計画的に試験対策を進めながら、モチベーションを維持し続ける心の準備をしておくことが、合格への近道となるでしょう。
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