海星中学校は、長崎県内でも一定の人気を誇る私立中学校です。ここでは最新の学校情報や入試情報、偏差値情報や進学実績などを総合的に解説します。
中学受験をする志望校選びに迷っている方にとって、この記事がお力になれば幸いです。ぜひ、お子さまに合った準備を進めてみてください。
海星中学校(長崎)の基本情報
海星中学校は、長崎市にキャンパスを構える共学校であり、公共交通機関でのアクセスもしやすい立地となっています。最寄り駅から比較的簡単に通学ができるため、地元の生徒だけでなく周辺地域からも受験者が集まります。歴史ある校風と充実した設備が特徴で、学業だけでなく課外活動にも力を注いでいる点が魅力です。
近年では在校生や保護者からの口コミで、学習サポートや進路指導の手厚さについて高い評価が寄せられています。授業だけでなく、部活動や学校行事を通じて自主性と協調性を養う指導を行うことを重視しています。これらの取り組みが、中高一貫教育のメリットを最大限に活かすうえでも大きな役割を果たしています。
学校概要と特徴
海星中学校の教育理念は「神愛・人間愛」で、「己のごとく人を愛せよ」とのキリスト教の愛の精神により、人間の尊さを学び、思いやる心を大切にする教育を行います。自分をしっかりとみつめ、正しい価値判断のできる人間、また愛と正義・平和のために核となって社会に奉仕することのできる人間を育てることを目標としています。
教育方針は、以下7点を挙げています。
1.キリスト教の価値観に基づき生徒の権利と可能性へ細心の配慮をしつつ均整のとれた人格の完成をめざす。
2.家庭的雰囲気のなかで生徒の良心に訴え、厳しさと温かさをもって教育を実践する。
3.隣人愛と正義に基づいた社会への貢献・奉仕に努める。
4.コースに応じた教育課程と学習システムにより生徒の確かな学力を育み、高い知性をみがく。
5.身体を鍛錬し生徒の体力の向上と部活動の強化に努める。
6.社会の要求への対応、斬新な教材と巧みな教授に努める。
7.語学教育等に力を注ぎ、世界に貢献できる人材の育成に努める。
海星中学校独自の教育システムを導入しており、授業1分前の黙想着席、毎日、英数国の授業を行うといった豊富な授業時間の確保、学期に1回の学年保護者会、定期考査や課題テスト、授業の最初に行う前日宿題からの小テストなど、学力だけでなく、心も養うことができます。
海星中学校には、スタンダード・伸学コースがあり、中学3年生時には最難関大学の合格を目指す、アドバンス・ステラマリスコースが設定されます。海星高等学校に進学すると、フロンティア・エラン・ステラマリスの3コースに分けられます。
海星中学校を卒業すると、内部進学で海星高等学校へ進むことができ、高校進学後も学習の流れを途切れさせずに取り組めるのが強みです。中高で連続するカリキュラムにより、基礎固めから応用力養成までを段階的に行うことが可能です。
実際の在校生や保護者からは、先生方の面倒見の良さや校風の落ち着きに対して好印象の口コミが多く寄せられています。
学校沿革と所在地
1892年(明治25年)長崎市浪ノ平に海星学校が創立されました。創立者はフランス人のマリア会員ジャック・バルツで、小学部と中学部がありました。1911年(明治44年)に海星中学校に改組され、1948年(昭和23年)に学制改革によって、海星中学校・海星高等学校になりました。全国的に見ても、歴史の長い学校であると言えるでしょう。
長崎県長崎市東山手町に所在し、長崎電鉄大浦天主堂駅や石橋駅、メディカルセンター駅から徒歩約10分程度で通学することができ、その他バスなどの公共交通機関などを利用して、通学しやすい環境にあります。
入試情報
2025年度の入試情報は以下の通りです。
試験の種類 | 奨学生入学試験Ⅰ | 奨学生入学試験Ⅱ | 一般入学試験Ⅰ | 一般入学試験Ⅱ |
募集人員 | 男女80名 | |||
募集コース | 伸学コース・スタンダードコース | |||
試験内容 | ■総合学力試験・作文・面接(集団面接) 総合学力試験:学習指導要領に沿った問題発見·解決能力、思考力、判断力など、小学校教育において身につけた総合的な力をみる 作文:与えられた質問について、小学校での体験や学んだことを通じて、感じたことや考えを、文章で表現する力をみる |
■4教科学力試験 国語(50分)·算数(50分)·理科(30分)·社会(30分) |
■2教科学力試験·面接(専願者のみ) 国語(50分)·算数(50分) |
■2教科学力試験·面接 国語(50分)·算数(50分) |
優遇加算 | 入学試験において、実用英語技能検定5級以上·算数検定6級以上·日本漢字能力検定5級以上取得者はそれぞれ5点加点を行う |
偏差値情報
海星中学校(長崎)の偏差値は、47から49程度とされています。複数の受験方式があるため、偏差値の幅が見受けられます。
合格難易度としては県内でも注目を集める私立校であることから、早めの情報収集と過去問題の分析が大切です。特に奨学生枠への挑戦を視野に入れる場合は、標準的なレベル以上の学力を身につけているかどうかがカギとなります。
長崎県内での偏差値比較
長崎県内での偏差値比較をすると、県内では中堅程度の偏差値と言えるでしょう。自分の得意科目を伸ばしつつ、苦手科目の底上げを図り、総合力を高めていくことが合格への近道になります。
中学校進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
海星中学校・海星高等学校は、長崎県内有数の私立学校であり、中高一貫校であることからも、優れた合格実績があります。
国公立大学では、東京大学といった最難関大学の他、長崎大学、熊本大学、佐賀大学、鹿児島大学、宮崎大学、広島大学、長崎県立大学、北九州市立大学など地方の有名大学への進学実績が見られます。
私立大学では、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、中央大学、立教大学、同志社大学、立命館大学、西南学院大学、福岡大学など、首都圏や近畿圏の有名大学の他、九州の私立大学の合格者も多いです。
まとめ
海星中学校(長崎)は、47から49程度の偏差値帯を基準としながら、科目別にバランス良く学力を育成していくことが合格への出口戦略になります。入試傾向を把握したうえで、長期的な学習計画と苦手科目の克服に注力し、本番での安定した得点力を身につけることが大切です。受験後の学校生活では、中高一貫のメリットを存分に生かしながら成長できる環境が備わっているため、受験対策だけでなく入学後のビジョンも明確に描いておくと良いでしょう。
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