学校の成績を高めるには自主学習に取り組むことが大切です。ただ、意味や効果、学ぶべき内容が明確になっていないと学習意欲は高まりません。
そこで今回は、自主学習とは何かをおさらいしつつ、メリットやおすすめのネタ、テーマ、アイデアなどについてご紹介します。効率の良い自主学習ノートのまとめ方、書き方についても解説するので、ぜひ実践してみてください。
目次
自主学習とは?メリットはある??
自主学習とは、自らの意思で好きなことや知らないことを学び、学力を高める行為です。
自主的に調査したりノートにまとめて考察したりすることで、興味関心が広がるだけでなく、学校で習わない受験に必要な知識も身につきます。
主体的に学ぶ習慣を身につけることで、わからないことを自分で解決する能力を磨くことも可能です。社会人に不可欠な独学スキルを早いうちから習得しておけば、将来仕事で苦労するリスクも減らせるでしょう。
自主学習におすすめのネタ・テーマ・アイデア【学年別】
自主学習のネタやテーマ、アイデアは学年によって違ってきます。まずは学年別に自主学習におすすめのネタやテーマ、アイデアをご紹介します。
小3:簡単で楽しく学べる内容
小学3年生は自我が確立されて自分一人でやってみたいと考えるお年頃です。ただ、難しい内容だと学ぶこと自体が嫌になってしまう恐れがあります。
きゅうりの調査、栽培のように、計算や記憶、理解の負担が少なく、体験的に楽しめる内容に取り組むのがおすすめです。水やりをする過程を経験するだけでも植物、野菜、自然に興味を持ってもらえるでしょう。
小4:身近な疑問を深掘りする学習
小学4年生になると少しずつ勉強が難しくなっていくため、自分で調べて理解して解決する力が重要になってきます。
インターネットで検索したりAIに質問したりしながら、身近な疑問を解決する学習が最適です。自主学習として、散歩や掃除、料理、旅行などで気になったことをノートにまとめて、疑問解決の訓練をしてみましょう。
小5:応用力を高める学習アイデア
小学5年生は応用問題が解けずに悩み始める学年でもあります。その点、自主学習のネタとしておすすめなのが応用問題の作成です。授業で学んだ知識を身近な事例とかけあわせて作成することで応用力が培えます。
兄弟や友達に向けてクイズ感覚で応用問題を作成してみるのも楽しいでしょう。
小6:中学の予習や中学受験の対策
中学になると学習内容が高度になって勉強が嫌いになってしまうことがあります。小6の段階で中学の参考書を少しずつ読み進めるのもおすすめです。兄や姉がいるようであれば教科書を貸してもらうのもよいでしょう。
中学受験をする場合、学校では受験対策を行ってもらえない恐れがあります。志望校の過去問を研究したり、時事問題をノートにまとめたりするなど、受験対策を自主学習として取り組むとよいでしょう。
どれくらい自主学習をすればよいか迷う場合は下記の記事をご覧ください。
自主学習におすすめのネタ・テーマ・アイデア【科目別】
自主学習のネタやテーマ、アイデアは、学年だけでなく科目別にも内容が違ってきます。国語・数学・英語・理科・社会・図画工作・音楽の自主学習におすすめネタやテーマ、アイデアについてご紹介します。
国語
国語の自主学習として、作文や語彙集め、新聞づくりなどが挙げられます。
人権作文や読書感想文を書いたり、辞書で知らない言葉を調べたりします。気になるニュースをノートにまとめて課題を解決するアイデアを考えるのもよいでしょう。
作文の書き方については下記の記事を参考にしてみてください。
人権作文とは?構成や書き方、注意点、コンテストに参加する意味などを解説!
読書感想文をスラスラ書くための完全ガイド!構成・注意点・テクニックを徹底解説
数学
数学は買い物をテーマとして自主学習するのもおすすめです。
家具を購入するのであれば、部屋の幅と家具の長さを測定して、空いているスペースの長さ、面積を計算する練習ができます。お菓子を購入する場合、レシートの合計額が用意したお金と同じになるように調整すれば、暗算練習になるでしょう。
ネタが見つからないときは、買い物で数学の自主学習ができないか、日ごろから考える癖をつけてみてください。
英語
短い英作文や英単語をポスターにまとめて家に掲示する方法がおすすめです。洗面所やトイレなど必ず使う場所に貼れば記憶に定着しやすくなります。
海外文化を調査して雑学などもまとめれば、ポスター作りをさらに楽しめるだけでなく、留学にも興味が湧くかもしれません。
中学受験を意識するのであれば、入試傾向を把握したうえで自主学習をする必要もあります。英語入試の形式や特徴、対策などについては下記の記事をお読みください。
理科
理科の自主学習として、自然探索や観察日記、実験などが挙げられます。
公園や川沿いなどを散策して見つけた植物や昆虫などを観察して、特徴を文章にまとめたりイラストを描いたりします。そのほか、スライムを作る実験や割れにくいシャボン玉を作る実験などを行いレポートを書くのもよいでしょう。
理科の自主学習で観察や実験のやり方がわからない方は、下記のコンテンツも参考にしてみてください。
透明半球とは?使い方や太陽の位置、動きの実験などを解説!【理科の問題付き】
物質の同定とは? 同定方法・同定手段、中学受験の入試問題を解説!
プラスチックの種類とは? PETやPSなどの特徴、用途、見分け方を解説!【実験動画・入試問題も掲載】
社会
社会では地域や国、歴史などを調査するだけでも自主学習として効果が現れやすいです。親戚や知人が住む地域、国について調べて、人口や気候、特産品、歴史などをまとめてみるとよいでしょう。
絵やストーリーを考えるのが好きな方であれば、歴史についてマンガを作成するのも一つのアイデアです。
図画工作&音楽
図画工作では、家具など身近に役立つ道具を作ると、モノづくりの知識や技術が身につくだけでなく、生活の質も向上して一石二鳥です。ただし、工具を使ってケガをしないように最低限の注意は必要になります。
音楽に関してはさまざまなジャンルの曲を聞いて鑑賞メモを作る勉強方法があります。鑑賞するだけでなく実際に楽器を演奏して音楽への理解を深めるのもおすすめです。
自主学習は楽しいと思えるようにする工夫
勉強が好きでないお子様の場合、自主学習の頻度が下がってしまいがちです。前向きに取り組めるようにするには工夫も必要になります。ここでは自主学習は楽しいと思えるようにする工夫について解説します。
好きなことを学びに取り入れる
好きなことを学びに取り入れると自主学習が楽しくなります。スポーツが好きなお子様であれば、競技の歴史やルールを調べてみたり、試合の記録を表にまとめて分析したりする学習を検討できます。
ゲームが好きな場合、歴史上の人物が登場するアクションゲームで遊びながら、偉人の人生を年表にまとめてみるのもよいでしょう。
日記やアプリで努力を可視化する
自主学習の取り組みを日記に記録して努力を可視化する方法があります。
勉強内容や学習時間などの記録を通して成長過程がわかるようになり、自主学習のやりがいを感じやすくなります。数字をグラフ化できるアプリを活用して本格的に記録するのも楽しいかもしれません。
自主学習の面白いネタが見つからないときは?
自主学習を始めるにあたって面白いネタが見つからない方もいるでしょう。探し方や視点を変えると見つかることがあります。引き続き、自主学習の面白いネタが見つからないときの対処方法を解説します。
さまざまな情報媒体を活用する
面白いネタが見つからないときは、さまざまな情報媒体を活用しましょう。
たとえば、新聞やWebニュース、テレビ番組、オンライン動画(YouTube)などで日常生活・社会で話題のトピックを知るだけでも、面白いテーマが見つかることもあります。本屋や図書館で普段読まない本を目にすることでネタが浮かぶこともあるでしょう。
季節や学校行事の観点から考える
季節や学校行事の観点から考えると、学校生活に役立つ面白いテーマが見つかることもあります。
最近では猛暑の影響が強くなっているので、運動会では熱中症対策が重要です。赤色と白色の帽子はどちらが熱中症になりやすい色なのかを調べれば理科の勉強になります。そもそもなぜ赤と白で競うのかを調べれば歴史の勉強にもなるでしょう。
通信教育を受けてみる
オンライン家庭教師などの通信教育を受けることで、自主学習のテーマについて気軽に講師からアドバイスを受けられるようになります。
各教科の先生と話しているだけで、学んでみたいと思える面白いネタが見つかるかもしれません。
効率の良い自主学習ノートのまとめ方・書き方
効率の良い自主学習をするには、ノートのまとめ方や書き方も重要です。
PCやタブレットなどを活用してインターネットで情報収集をしながらリサーチした内容をまとめます。具体的には用語の意味や問題の解き方、理解したことなどです。
単に書き写すだけでは学びが得られないことがあります。たくさん書いても知識や理解が定着しなければ意味がありません。
あくまで本当に覚えるべきことは何か、理解しなければならないことは何か、優先順位をつけてノートにまとめるのが最大のコツです。メモや図を追加したり、ポイントを色分けしたり、テーマごとに分けたりすると、学習効果の高いノートになるでしょう。
タブレット学習のメリット・デメリットについて気になった方は下記の記事をご覧ください。
タブレット学習とは?メリット・デメリット、危険性、おすすめのサービスなどを解説!
まとめ
中学受験や高校受験、大学受験で成果を出せるお子様は、基本的に自主学習が得意な傾向があります。小学生の早いうちから楽しく自主学習に取り組めるようにしておけば、特別な対策をしなくても希望の進路を勝ち取れるようになるでしょう。
自主学習のやり方がわからない方や、面白いネタが見つからない方は、Axisオンライン家庭教師のホームページをご覧ください。
受験を考える場合は、中学受験対策として以下の記事も参考にしてみてください。