定期テストに役立つ暗記方法は? 科目別の勉強法やいつから始めるべきか解説!

定期テストは、学生の間で暗記ゲーといわれるくらいに、暗記で得点できる問題もたくさん出題されます。少しでも得点を高めるために効率的な暗記方法を知っておくことも重要です。今回は定期テストで試してほしい暗記方法、科目ごとに役立つ暗記方法を解説します。いつから暗記を始めるべきかについても触れているので、対策を始める時期に迷っている方も参考にしてみてください。

定期テストの暗記方法【科目共通】

定期テストでは対策の時間が限られているため、暗記方法を誤ってしまうと得点が下がってしまいがちです。まずは科目共通で知っておきたい正しい定期テストの暗記方法について解説します。

工夫して覚える

ただ文字を見て覚えるよりも工夫して覚えると格段に暗記しやすくなります。

たとえば、複数の用語の先頭文字に着目して文を作る工夫が挙げられます。理科であれば、深成岩・かこう岩・閃緑岩・はんれい岩・火山岩・流紋岩・安山岩・玄武岩という岩石の呼び名があり、先頭の文字で「新幹線は刈り上げ」という文を作れますよね。

「新幹線だから…深成岩、かこう岩、閃緑岩…、刈り上げだから…火山岩、流紋岩、安山岩、玄武岩」といったように、複数の用語を文から思い出せるようになります。工夫の方法は人それぞれです。各科目で用語を覚えるときも、自分が思い出しやすいように工夫して暗記しましょう。

単語帳を作る

定期テストに向けて単語や用語を効率的に暗記したいなら単語帳を作成しましょう。表面に用語、裏面に用語の意味を書きます。使うときは表面の用語を見て、意味を頭の中で思い浮かべ、裏面で答え合わせをします。

単語帳は一般的にリングで紙が束ねられており、順番を自由に入れ替えられます。なかなか覚えられない単語や用語を前のほうに並び変えれば、暗記の効率を高められるでしょう。

理解が必要かどうか判別する

勉強は理解する作業と暗記する作業に分かれます。理解が必要な内容は理解すれば必要以上に暗記をしなくても記憶に残ります。

目の前の学習内容が理解すべきことなのか、暗記すべきことなのかを判別しましょう。一般的に、何度覚えても忘れてしまう内容については、理解不足の可能性が高いです。

友達や先生、保護者などに暗記すべき内容なのか確認してみるよう伝えてみましょう。

人に説明する

人に説明すると記憶に残りやすくなります。可能であれば、定期テスト期間中に友達と一緒に勉強をして教えあう時間を作るとよいでしょう。

うまく説明できない場合は理解不足が原因です。前述した通り暗記する部分ではない内容も判別しやすくなります。理解不足が判明したらそのまま友達に教えてもらい、解決しなければ一緒に先生に質問してみましょう。

定期テストの暗記のコツ【科目別】

定期テストの暗記のコツは科目ごとに違いもあります。ここでは、主に中学生の定期テストの暗記のコツについて国語・数学・英語・理科・社会の科目別に解説します。

国語

国語で漢字を暗記するときは、必要以上に書いて覚えようとすると、時間を浪費しがちです。書き取りも重要ですが、見て覚えるという方法も試してみましょう。何個かの漢字をまとめたあと、見て暗記してから書けるか小テストして、書けなかった漢字は再び見て覚えます。

国文法については理解不足で暗記効率が下がるため、中々覚えられない場合は友達や家族、先生に文法用語をわかりやすい言葉で説明してもらいましょう。

中学生の方は、詳細を下記の記事で確認してみてください。

【中学生向け:国語編】定期テスト直前にはこれをやろう

【中学生向け:国語編】定期テスト2週間前にはこれをやろう

数学

数学ではテスト範囲の教材で、「用語問題を全問正解できるようにする」→「一度正解した問題を解きなおす」→「一度間違えた問題を解きなおす」→「問題をランダムに選んで解く」といったプロセスで、解き方の流れを効率的に暗記してイメージしやすくなります。

数学でも理解不足で解き方の暗記効率が下がるため、移項の意味や移項の理由などを説明できるようにすることも意識しましょう。

中学生の方は、詳細を下記の記事で確認してみてください。

【中学生向け:数学編】定期テスト直前にはこれをやろう

【中学生向け:数学編】定期テスト2週間前にはこれをやろう

英語

英語で教科書の本文を暗記するときは、「日本語訳をざっと2~3回ほど読む」→「1文ごとに日本語訳と英文を照らし合わせる」→「1文ずつ日本語訳を見たら英文を書けるようにする」といったプロセスで学習します。

新出の英単語については、学校で習った日のうちに暗記しておけば、余裕をもって定期テストに挑めるでしょう。

中学生の方は、詳細を下記の記事で確認してみてください。

【中学生向け:英語編】定期テスト直前にはこれをやろう

【中学生向け:英語編】定期テスト2週間前にはこれをやろう

理科

理科の用語に対して、先生が答えてほしい内容を思い浮かべて暗記するのがコツです。「炭酸水素ナトリウム」「うすい塩酸」という用語だけを覚えるのではなく、反応後に発生する二酸化炭素の性質や集め方についてまとめて覚えます。

出題意図をふまえて、学校の教材や市販の問題集でアウトプットを繰り返せば、暗記の効率が高まって得点を稼ぎやすくなるでしょう。

中学生の方は、詳細を下記の記事で確認してみてください。

【中学生向け:理科編】定期テスト直前にはこれをやろう

【中学生向け:理科編】定期テスト2週間前にはこれをやろう

社会

1つのキーワードから複数の関連用語を可能な限り連想する暗記方法が効率的です。「平清盛」から「保元の乱」「日宋貿易」など、できるだけ関連用語を連想します。つなげて覚えると記憶に残りやすくなります。

社会では、中学生だとわかりづらいような言葉も頻出しがちです。「改正」→「変えること」、「発議」→「そうしようと周囲に呼びかけること」など、用語の意味を日常語として解釈すると暗記しやすくなるでしょう。

中学生の方は、詳細を下記の記事で確認してみてください。

【中学生向け:社会編】定期テスト直前にはこれをやろう

【中学生向け:社会編】定期テスト2週間前にはこれをやろう

定期テストの暗記はいつから始めたほうがよい?

定期テストの直前になって一夜漬けで暗記をする方もいるかもしれません。ただ、成績が高いお子様は早い時期から暗記をしたうえで、前日も集中して暗記に取り組んでいます。

一夜漬けで暗記をしても、クラスや学年で上位の成績を残すことは、現実的に難しいでしょう。

「定期テストの暗記をいつから始めたほうがよい?」との問いに対する結論は、「授業で学んでからすぐ」です。授業で学んだ直後であれば、理解が必要な部分と暗記すべき部分を判別しやすく、迷わず暗記に集中できます。

また、早い段階で暗記を始めることで、テスト直前には覚えられないことの分別が完了します。一夜漬けの段階で、覚えられないことに集中して暗記できるので、とても効率的です。テストまでに暗記が間に合わないという事態も確実に防げます。

授業で学んでからすぐに暗記を始める習慣をつければ、定期テストの学習を有利に進められるでしょう。

まとめ

定期テストは成績の評価に直結しやすい重要な試験です。効率的に暗記ができるかどうかで、成績が大きく変わってきます。

今回紹介した以外にもさまざまな暗記方法や暗記のコツなどがあります。ただ、試した暗記方法や暗記のコツが自分に適さないケースもあるでしょう。自分にあった暗記方法や暗記のコツを知りたい場合は教育の専門家に相談するのが合理的です。

定期テストに向けて暗記の悩みを相談したい方は弊社ホームページにて。