新島学園中学校は、群馬県安中市にある私立の共学校で、キリスト教精神に基づいた教育を行っています。自然豊かな環境の中で、生徒一人ひとりが主体的に学び・成長できるよう充実した施設・設備が整備されていることが魅力です。
本記事では、学校の基本情報、偏差値、進学実績などについて、詳しく解説していきます。新島学園中学校について、理解を深める一助になれば幸いです。
新島学園中学校の基本情報
新島学園中学校は新島襄の志を継ぎ、自由と敬愛の精神を大切にする学びの場として設立されました。最寄り駅はJR信越線の安中駅で、徒歩15分ほどの距離にあり、比較的アクセスしやすいことも特徴です。中高一貫校として、6年間を通じた継続的な指導体制が整っており、生徒の学力や精神面での成長をサポートする体制が充実しています。
学校概要と特徴
「個人の持つ資質を全面的に育てる人間教育」を教育理念とし、それを基にした「教育の五原則」が教育の根幹になっています。
教育の五原則は以下の通りです。
1.キリスト教精神を教育の基とする
2.一人ひとりの生徒を愛し、その人格を重んずる
3.知識水準を高くし、勉学の喜びを教える
4.勤労を尊び、天然資源の利用を学ぶ
5.己を知り、国を愛し、隣人に仕え、世界を友とする心を養う
新島学園の中高一貫カリキュラムでは、中等部と高等部で学習内容につながりを持たせることで、学力面でのスムーズなステップアップが可能です。高校の学習内容を見据えた特別講座や補習も展開され、6年間を通じて焦らずに大学受験対策に取り組める点が生徒と保護者から好評を得ています。
英語・数学・国語の基礎学力定着と、生徒主体の個別最適化された学びを中心としつつ、課題配信、課題提出、調べ学習も充実しています。創作活動・発表活動にiPadを活用しており、プログラミング学習は3年間の学びを通して実施しています。
中学1年生から英語の習熟度別授業を行っており、入学後にプレースメントテストを行い、アドバンストとレギュラーの1クラス25人未満の少人数クラスに分けることによって、英語の習熟度に応じた授業を受けることができます。2学期の中間試験後には、得点や取り組みの様子を見て、クラス移動を行っています。
研修旅行で、学園と連携ネットワークを結んでいる同志社大学を訪問するので、大学進学のイメージがつきやすくなるでしょう。
学校沿革と所在地
同志社大学の創立者である新島襄の教育理念に基づいた学校を、新島襄ゆかりの地である安中に創るという志により、1947年に創立されました。
新島学園中学校は群馬県安中市安中に所在し、JR安中駅から徒歩圏内に位置しています。バス便もあるため、公共交通機関を活用した通学プランが立てやすくなっています。
安中市は群馬県の西部に位置し、周辺には山々や川など豊かな自然が広がっています。四季を通じて美しい風景が楽しめるだけでなく、治安が比較的良好なエリアとして知られており、中学生が落ち着いて学習に励める環境といえるでしょう。廃線ウォークと呼ばれる行事を通じて、安中市の歴史と地域のことを学ぶ機会もあり、地域に根差した教育も受けられます。
入試情報
2025年度の入試情報は以下の通りです。
入試方式 | 総合型選抜入試 | 第1回入試 | 第2回入試 |
募集人数 | 男女:170名 | ||
試験内容 | 書類審査・面接(10分程度)による総合判定 | 書類審査・学力試験(国語50分・算数50分)・面接による総合判定 | |
総合型選抜に関連する出願について | ・専願 ・学業成績の優秀な者(各種検定試験を含む) ・文化・芸術・スポーツやその他(児童会活動や自由研究)に優れた実績を持つ者 |
・総合型選抜で選抜されなかった場合はそのまま第1回入試受験可、その場合は面接免除、提出書類不要 | ・総合型選抜、第1回入試を受験した方は調査書の再提出は不要 |
新島学園中学校の入試は第1回・第2回の学力試験の他に、総合型選抜入試を行っているのが特徴です。総合型選抜入試には、志望理由書の他にエントリーシートの提出も必要になります。出願条件をしっかりチェックしておきましょう。
試験科目は国語・算数がメインで、それぞれの教科で独自の出題傾向があります。特に算数は応用力を問う問題が出題される傾向にあり、日頃から思考力を養う学習が大切です。面接は事前に練習をしておくことで落ち着いて受験に臨めるでしょう。
偏差値情報
新島学園中学校の偏差値は、予備校や情報サイトの集計データなどによると、おおよそ50前後に位置しています。
年度によって若干の変動はあるものの、ここ数年間は大きな偏差値の上下は見られず、一定の人気と安定した応募数を保っています。特に総合型選抜入試の場合は学力だけでなく、学校の教育理念や学風に共感しているかも合否の鍵となる場合があるため、志望動機や学校理解も大切なポイントです。
群馬県内での偏差値比較
近年の偏差値推移を振り返ると、大幅に難化や易化することは少なく、安定的な人気を保っています。群馬県内の私立中学校の中でも中位からやや上位にかけての難易度といえます。学校の特色やカリキュラムに魅力を感じる生徒・保護者からの支持を集めているのが特徴です。
中学校進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
中高一貫の6年間を通じて土台をしっかりと築き上げるため、大学受験時には安定した力を発揮する生徒が多いという特徴があります。新島学園高等学校でもキリスト教精神に基づいた教育プログラムが継続されるため、日常生活の中で学習と人間力をバランスよく伸ばせる体制が整っています。
主な合格実績として、国公立大学であれば、東北大学、東京学芸大学、長崎大学、群馬大学、長野大学などで、私立大学は国際基督教大学、明治大学、法政大学、立教大学、青山学院大学、東京理科大学など有名大学の合格実績があります。
特筆すべきは指定校推薦枠の多さで、同志社大学、同志社女子大学、新島学園短期大学などを筆頭に、国際基督教大学、青山学院大学、立教大学、東京女子大学、法政大学、東京理科大学、上智大学など、多くの大学を選ぶことができます。海外の大学にも推薦枠があり、新島学園の魅力の一つになっています。
大学側が求める英語力や基礎学力はもちろんですが、学校生活での活動やキリスト教関連行事への積極的な参加など、人間的な成長も評価される傾向があります。こうした評価機会は、日ごろからの取り組みを大切にする生徒にとって大きなメリットです。
まとめ
新島学園中学校は偏差値50前後というレベルで、中高一貫教育とキリスト教精神に基づく豊かな人間教育によって高い地域評価を得ています。部活動や進学実績、指定校推薦を含むサポート体制も充実しており、学力と人間力をバランス良く育むことが可能です。
受験においては国語や算数の基礎をしっかり固め、学校の教育理念や面接対策にも力を入れると合格に近づきやすいでしょう。説明会やオープンスクールに参加して校内の雰囲気や在校生の様子を直接確認することで、自分の目標や学習スタイルに合った学校であるかをじっくり見定めてみてください。
受験対策には以下の記事も参考にしてみてください。