北海道大学
総合型選抜|学校推薦型選抜とは?
- 総合型選抜(旧AO入試)
総合型選抜は、大学側がずばり求めている学生を総合的に選抜して決定する入試であり、大学がアドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針:つまり大学側が求める学生)と適合した学生を採用するために、志望理由書/面接/小論文などで総合的に選抜をする入試方式です。
総合型選抜で一番重要なことは、アドミッション・ポリシーをしっかり理解して、この大学で何を学び、これからどのように活かしていくのかということを具体的に述べられるようにする必要があります。
- 学校推薦型選抜(旧推薦入試)
学校推薦型選抜は、在籍している出身高校の学校長からの推薦状を受けて出願ができ、書類審査/面接/小論文などが中心の入試方式です。
高校での部活動の業績や課外活動など大学側が求める条件を満たせば、学校長の推薦を得ることができます。
北海道大学のアドミッション・ポリシー
北海道大学は,理系から文系までの全分野において大学院での研究や教育に重点を置く,日本を代表する基幹総合大学の一つです。その起源は,1876年に設立された札幌農学校に遡ることができます。その伝統から,本学は,帝国大学を経て新制大学に至る長い歴史の中で,「フロンティア精神」,「国際性の涵養」,「全人教育」及び「実学の重視」という教育研究に関わる基本理念が生まれ,今日まで学問の自主,自由を培ってきました。
この理念の下に,本学は今,新世紀における知の創成,伝承,実証の拠点として発展することを目指し,教育研究を通じて,人類の福祉,科学,文化及び社会の発展に寄与することを使命としています。
そのため,学士課程においては,世界における市民としての自覚をもって社会に参加できること,専門の基礎となる学問やコミュニケーションの方法を身につけること,専門分野を広い視野の下に学ぶことを目指した教育を進めています。それを通じて,国際的に通用する高度な学問的素養をもち,健全な市民として的確な判断力とリーダーシップを発揮できる人材の育成を目指しています。同時に,専門的職業人として指導的立場にたつ人材の育成,学術創造に進んで向かう人材の育成も目指しています。
これらを実現するため,北海道大学は,創設以来,歴史と伝統を継承しながら広く世界に優秀な人材を求め,学士課程教育を受けるにふさわしい学力,すなわち基礎知識・基礎技能・数理能力・語学力・理解力・読解力を備えた学生,また,大学入学以降の学びで必要な問題解決能力・創造力・倫理性・思考の柔軟性・コミュニケーション能力・論理的思考力・リーダーシップ,人間性や学ぶ意欲などを備えた学生を,多様な選抜制度により受け入れています。
北海道大学の総合型選抜|学校型推薦入試の対象学部一覧
- 文学部
- 教育学部
- 法学部
- 経済学部
- 理学部
- 医学部
- 薬学部
- 工学部
- 農学部
- 獣医学部
- 水産学部>
- 現代日本学プログラム課程
- インテグレイテッドサイエンスプログラム
北海道大学 文学部のアドミッション・ポリシー
■学部の理念
北海道大学文学部は,人間と人間の営みが生み出す社会や文化の本質を探究することを基本的理念とする。文学部の使命は,現代が直面する諸問題を理解するために不可欠な人類の歴史と社会,思想と文化に対する深い認識を涵養し,国際化に直面する新しい時代を生きる次代の担い手を育成することである。
■教育目標
全国屈指の多様な研究分野と豊富な教員スタッフを擁する本学部は,高等学校での学修の成果をさらに向上・発展させ,以下のような人材を育成することを目標とする。
〇本学部で重視されるあらゆる認識と表現に関する知識・技能の基礎となる「ことば」の教育をふまえ,徹底した少人数教育を通じて獲得される,個別の研究分野を深く修めた人材。
〇分野を横断して総合的に学びながら思考力・判断力・表現力等の能力を涵養し,主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ姿勢を重んじつつ,現代社会のさまざまな問題に批判的な視点をもって取り組むことができる人材。
■求める学生像
北海道大学文学部は,学部の理念ならびに教育目標を十分理解した,以下のような資質を備えた学生を求める。
〇人間社会の多様な営みに対して旺盛な知的好奇心をもっている学生。
〇自ら目的意識をもって計画的に勉学に取り組むことのできる学生。
〇地域社会や国際社会のなかで率先して自己の能力を役立てたいと考えている学生。
そのために,入学希望者に対しては,以下の点を入学前に身につけておくことを期待する。
1.(知識・技能)
高等学校の教育課程の教科・科目の習得により身につけられる総合的な基礎学力。ならびに,獲得された基礎学力を幅広く応用する能力。
2.(思考力・判断力・表現力)
現代が直面する諸問題に目を向け,深く理解し,考えることのできる能力。ならびに,それを自らの「ことば」によって表現できる能力。
3.(主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)
人間社会の多様な営みに関心を持ち,さまざまな意見に耳を傾け,主体性を持ちながら,総合的に学びを深めていく姿勢。
入学試験においては,上記の3項目の力や関心が培われているかを評価する。(選抜の方法・評価の比重については別表を参照)
北海道大学 教育学部のアドミッション・ポリシー
■学部の理念
北海道大学教育学部は,教育学を「人間の科学」であると考え,人間の成長や発達を,人と人との関係および人と社会との関係の中で捉えることを追究している。このような人間の科学の確立により,社会の様々な分野で,各人の能力を発揮できる人を育てていくことが,北海道大学教育学部の使命である。
■教育目標
社会の様々な領域で教育の実践と改善に携わるため,人間の科学を担うにふさわしい総合的な知識を習得するとともに,教育を通じて平和な世界の永続的発展に貢献する専門的研究方法を獲得し,実践的教育課題の解決に資する自主的に学ぼうとする人を育成することを目標とする。
■求める学生像
(1)本学入学前に高等学校での各教科・科目を幅広く学習し,十分な基礎的学力を有しており,人間の科学を担うにふさわしい総合的な知識・技能を習得しようとする学生。
(2)人間の科学を開拓する専門的研究方法を獲得し,その方法に基づき教育課題について広い視野から判断するとともに,論理的に思考し表現して社会に貢献しようとする学生。
(3)家族,学校,企業,地域,国際社会などにおける教育問題や人間の成長と発達及びそれを支える活動に関心を持ち,多様な価値観を共有して実践的教育課題の解決に挑もうとする学生。
北海道大学 法学部のアドミッション・ポリシー
■学部の理念
北海道大学法学部は,「社会における多様な利害や価値観の相互対立を調整し,よりよい社会の実現を目指す実践の学問」としての法学・政治学を探求することを理念とし,現実の社会で生じている諸問題の具体的な解決策を検討し,よりよい社会を実現するための制度を設計することを中心課題としている。そのために,質・量ともに全国トップクラスの教員を擁して,少人数での授業を重視した高度できめ細かい教育を行うとともに,法科大学院等への進学をも想定して,法曹等の専門職養成の教育体制を強化している。
具体的には,以下の二つのコースを設置している。
(1)法専門職コース:基本的な法律についてより重点的に学習し,法知識を前提とした専門職に就くことを目指す
(2)総合法政コース:法学・政治学の知識と素養を生かして社会の多様な分野で活躍することを目指す
■教育目標
幅広い社会科学的知識を踏まえて,法を理解し,法に共感できる市民の育成を目指す。その上で,(1)法専門職コースでは,法律専門職につくための実定法学の基礎の習得,(2)総合法政コースでは,多様な領域で活躍できるための法的素養と政策判断力および広い視野と国際感覚の習得,を目指す。
■求める学生像
(1)法学・政治学に関する知識・技能を身に付け,法律家や行政官,外交官などの専門職に就いて社会に貢献することのできる学生
(2)社会の多様で複雑な問題について多角的な観点から思考することによって適切な判断を行うとともに,それを論理的に表現することによって,問題の解決に進んで取り組むことのできる学生
(3)主体性を持って社会の様々な問題に関心を持ち,広く社会の多様な人々の声に耳を傾けて,彼らと協働して学ぶことのできる知的好奇心の旺盛な学生
以上のような学生を育成するために,法学部では,高等学校等の学習において,論理的な考え方,基礎的な表現力・コミュニケーション能力,専門知識を身に付けるために必要な基礎知識を幅広く修得していることを期待する。
北海道大学 経済学部のアドミッション・ポリシー
■学部の理念
北海道大学経済学部の基本的な学問体系は経済学と経営学とから構成される。経済学と経営学は,人間が生きていく上でもっとも適切な社会環境を探求する学問であり,社会のリーダーにとってもっとも大切な知的財産のひとつである。このような考えを具現化するために,北海道大学経済学部では
以下の二つの学科を設置している。
〇経済学科:市場経済がどのような働きをし,どのようにわれわれの生活を豊かにするのか,また逆にどのような格差やひずみを生み出しているのかを理解し,それを補う経済政策を適切に判断できる素養を培うことを目指す
〇経営学科:現代社会における組織(企業,政府,地方自治体,非営利組織など)の経営現象を分析するために,組織管理の仕組みや組織構成員の対人的相互作用を解明するに必要な能力を習得することを目指す
■教育目標
社会現象に関する幅広い視野を獲得するとともに,経済学や経営学の専門知識を体系的に習得することにより,社会の様々な分野で貢献しうる人材を育成する。
具体的には,以下の学習成果を求める。
(1) 知識・技能
〇日本語での論文作成能力,プレゼンテーション能力を身につけている。
〇英語を用いて,多様な背景を持つ人材と意思疎通をすることができる。
〇情報コミュニケーション技術の利用について高度な能力を身につけている。
(2) 思考力・判断力・表現力等の能力
経済・経営活動の背後にある複雑なメカニズムを想像でき,実践的かつ妥当性の高い複数の解決案を示すことができる。
(3) 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
〇自らの意見を他者に正確に伝え,合意を形成することができる。
〇他者のもつ多様な考え・視点を正確に把握し,建設的な議論を積み重ね,実践的かつ革新的な解決策を示すことができる。
〇実践的な解を示すとともに,集団に率先して関与するリーダーシップ能力をも身につけている。
〇地球社会の一員として,広い視野からの最適解を探索でき,自らの持つ知識を社会の問題解決に供することができる。
〇自己の良心,社会の規範やルールに従って行動できる。
■求める学生像
〇現代社会が抱えている様々な問題に関心があり,それらを解決することで社会に貢献したいと考えている学生
〇経済学や経営学の知識を生かして,社会の様々な地域や分野で人的ネットワークを形成したいと考えている学生
(1) 知識・技能:国語・英語・数学の基礎力を学んでいることを期待する。
(2)思考力・判断力・表現力等の能力:国内外の経済・経営に関する時事に興味をもつとともに,多様な進化を遂げてきた経済社会の歴史を入学前に学習していることを期待する。
(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度:多様な人々と協同する姿勢を学んでいることを期待する。
北海道大学 理学部のアドミッション・ポリシー
■学部の理念
北海道大学理学部は,自然界を支配する基礎的な法則や理論・原理を学び,様々な自然現象の真理を解明することを理念としている。今われわれの生活を支えている様々な便利さや高度に発達した文化・文明,並びにこれらを支える世界観は,自然現象に対する純粋な知的好奇心に基づく基礎自然科学,つまり理学から生まれてきたものである。
したがって,北海道大学理学部は,基礎自然科学の発展を支える優れた研究者を育成するとともに,科学的な思考に基づき社会に貢献する人材を育成することが使命であると考え,基礎自然科学に関する以下の五つの主要分野の教育を行う。
〇数学科: 代数・幾何・解析の基本を学び,それを基にそれぞれの領域の専門知識を学ぶ
〇物理学科:素粒子から宇宙に至る諸々の物質のことわり(理)や自然現象の基礎的原理を学ぶとともに,新たな普遍法則を探り,また,科学全体の発展を考察する
〇化学科:広範な現象や物質の構造・性質・変換過程を分子や分子集合体のレベルで理解するとともに,分子を自在に操り所望の物質を作り出す
〇生物科学科:幅広い生物科学分野を2つの専修分野(生物学・高分子機能学)から学ぶ。生物学では多種多様な生物を対象とし,分子や遺伝子の働き,生物と自然との関わりなど,生物の営みの基本にある原理や新しい真理を探る。高分子機能学では機能性高分子と呼ばれる新しい特性と機能をもったバイオ新素材や医薬などの開発およびこれらの生命分子の特性を解析する
〇地球惑星科学科:地球や惑星における自然のメカニズムを解き明かすとともに,自然環境の問題や資源の確保,災害の軽減に関する基礎的な研究を行う。また,地球や惑星上に起こる様々な自然現象を物理的に解明し,環境科学の基礎研究としての役割ももつ。
■教育目標
それぞれの専門分野に進むための幅広い自然科学の知識を習得するとともに,獲得した知識を演習や実験・実習などを通して実践できる能力を育成する。
■求める学生像
〇自然に関心をもち,自然現象のメカニズムを解明したいと考えている学生・物事を論理的に説明したいと考えている学生
〔求める要素:知識・技能,思考力・判断力・表現力,関心・意欲〕
〇時流に流されることのない真理を探究したいと考えている学生
〔求める要素:思考力・判断力・表現力,関心・意欲〕
〇観察や実験が好きで,納得が行くまで観察や実験を続けたいと考えている学生
〔求める要素:知識・技能,主体性・協働性,関心・意欲〕
※高等学校等で修得しておいてもらいたい内容
数学・理科:本学部における専門分野(数学・物理学・化学・生物学・地球惑星科学)を学ぶ為に必要とされる基礎的知識及び技能,思考力国語・英語:読解力,表現力,コミュニケーション能力
北海道大学 医学部のアドミッション・ポリシー
【医学科】
■理念
世界をリードする先進的医学研究を推進し,高い倫理観と豊かな人間性を有する医学研究者・医療人を育てることにより,人類の健康と福祉に貢献する。
■教育目標
広範な医学知識,高い倫理観,豊かな人間性,国際的視野を備え,医学の進歩と医療の実践・発展に寄与する医師・医学研究者を養成する。
■求める学生像
(1)知識・技能:強い学習意欲と多様な科目を履修していく基礎学力をもつ学生
(2)思考力・判断力・表現力:多様な事象に対し興味,理解力をもち,共感とともに批判する能力をもつ学生
(3)主体性・多様性・協働性:積極性,堅実性とともに他者との協調性をもつ学生
(4)使命感:高い倫理観と強い責任感,そして敬虔な奉仕の精神を持ち,謙虚で高潔な使命感にあふれる学生
■入学前に学習しておくことが期待される内容
医学を学ぶ上で,高等学校で学ぶ各教科において基礎学力を幅広く身につけることが必要となる。特に理科,数学,英語を十分に学習すること。さらに,幅広い視野と国際的な視点を持ち,人間性を高めるためのたゆまぬ自己研鑽をすること。
【保健学科】
■理念
先端的な保健・医療を推進し,豊かな人間性と高い倫理観を有する保健医療従事者及び研究志向を有する人材を育成することにより,人類の健康と福祉に貢献する。
■教育目標
保健・医療がめざましく進化しつつある今日において,高度に専門分化した知識と技術の習得とともにグローバル社会における保健福祉の課題を見据え,臨床的な探求心,高い倫理観,豊かな人間性,国際的視野及び社会的責任感を備え,保健医療の実践と発展に寄与する看護師や診療放射線技師,臨床検査技師,理学療法士,作業療法士,さらに研究志向を有する人材を養成する。
■求める学生像
(1)知識・技能:広範な基礎知識及び専門知識を身につけるために必要な基礎学力・技能を有している学生
(2)思考力・判断力・表現力:多様化・複雑化する課題を発見し,その本質を分析・判断・解決する能力をもつ学生
(3)主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度:課題解決に必要な情報を収集し多様化する価値観の中で他者と協働しながら目標を達成することができる学生
(4)倫理観・感性:高い倫理観を持ち,他人の痛みを理解できる感性豊かで人間性あふれる学生
■入学前に学習しておくことが期待される内容
理科,数学,英語は保健医療従事者として必要な高度な知識を学ぶために必要な基礎となる学問であり,国際性,幅広い視点,コミュニケーション能力も重要となるので,高等学校で学ぶ各教科において基礎学力を幅広く身につけることが必要となる。
北海道大学 歯学部のアドミッション・ポリシー
■学部の理念
北海道大学歯学部は,口腔の健康管理を通して心身の健康管理に寄与し,それぞれの人の生活の質を高めていくために学問としての歯学に取り組み,その成果を通じて人類の健康と福祉に貢献することを理念とする。
■教育目標
歯科医療の高度化と専門化及び高齢化の進む社会において,国民の期待に応えることのできる歯科医師の育成を目指す。そのために歯学に必要な専門的な知識・技能及び態度,そしてそれらを用いて歯学に関わる問題の解決を図るために必要な思考力・判断力・表現力・主体性・多様性・協調性・プロフェッショナリズムの習得を目標とする。
基礎教育期,専門教育期,総合教育期の三期に分けて教育に取り組む。基礎教育期では,教養科目及び基礎科目を幅広く学ぶことにより,医療人としてのプロフェッショナリズム・倫理観の獲得や人間性の向上を目指す。専門教育期では,歯学や歯科医療に関する専門的な知識と技術を習得する。最後の総合教育期では,臨床実習を通じて習得した知識・技術,及び態度を実践し,現実に役に立つ知識・技術,態度を獲得することを目指すとともに,一般医学全般についても学ぶことにより,より広い視点から歯学や歯科医学を捉えなおすことを目指す。なお,これら三期は独立したものではなく,おのおのマイルストーンを設けてスパイラルに醸成されることを目指す。
獲得した知識・技能・態度,思考力・判断力・表現力・プロフェッショナリズム等により,高度化と専門化及び高齢化のすすむ歯科医療を様々な分野の人々と協調性を持って主体的に実践できること,もしくは実践するための手段を主体的に構築し獲得できること,加えて歯学に関わる様々な問題を研究や教育も視野に入れて多様性を持って解決するための手段を構築できるようになることを求める成果とする。
■求める学生像
(1) 歯学部の基礎教育期,専門教育期,総合教育期で教育される広範な基礎知識及び専門知識を身につけるための,数学・理科・外国語を中心とした高等学校レベルの十分な知識・技能を身につけており,かつ同時に多数の教科を学ぶことのできる柔軟な学習能力を持った学生
(2) 身につけた知識・技能を用いて初歩的な歯学的問題を解決しそれを説明するために,十分な思考力・判断力・表現力を身につけている学生
(3) 歯科医学の発展に寄与したいと考えている学生。そのために多様な人々と協調して問題解決したいと考える学生。
(4) 歯科医療を通して人の生活の質を向上させることに主体的に奉仕したいと考えている学生
(5) 歯科医療に関する専門的な知識や技術を習得するだけでなく,医療人としての倫理観や高い人間性を主体的に,多様な人々と協調して獲得したいと考えている学生
北海道大学 薬学部のアドミッション・ポリシー
北海道大学薬学部は,薬学を,有機化学,生物化学および物理化学を基礎として,生命科学,創薬科学および医療薬学を総合的に研究し,その成果を研究活動または医療現場における薬剤師としての活動等を通して,国民の福祉に貢献し,医療へ還元する学問であると考えている。このため,北海道大学薬学部は,4年制の薬科学科と6年制の薬学科を設置し,それぞれ,生命科学,創薬科学の研究者の養成および研究心豊かな先導的薬剤師,医療薬学者の養成を目的としている。
■教育目標
人文・社会科学的な素養を修得するとともに,生命現象や生命体の仕組み,分子の性質・分子間相互作用の理解,化合物の構造解析や合成法等の基礎を,生物化学,物理化学,有機化学を通して学修する。2年次第1学期からは2学科に分かれ,上記理念で述べた学科の目標に従って教育が行われる。すなわち,薬科学科では,生物化学,有機化学,物理化学を基礎として,分子・細胞から個体レベルにわたるライフサイエンスを統一的に学修し,知識や技術の修得を行う。1.5年間の卒業研究および演習によって,研究遂行能力とともに,思考力・判断力・表現力の育成,主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度の育成を行う。
薬学科では,医療科学,健康科学の知識や理論を統一的に学ぶとともに,医療薬学,臨床薬学に関する高度な知識や技術の修得を行う。さらに,22 週(病院 11 週+薬局 11 週)の実務実習,1.5年間の卒業研究を通して,倫理観,コミュニケーション力,責任感を持ち,主体性を持って多様な人々と協働しながら問題発見能力,問題解決能力を発揮する薬剤師ないし医療薬学・臨床薬学者になるための教育を展開する。
■求める学生像
本学部のディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ,入学前に以下のような多様な能力を身につけてきた学生を求めています。
【薬科学科】
高等学校卒業レベルの数学,英語,国語の基本的な学力を幅広くきちんと身につけ,特に理科に高い学力を有する人
生命科学や創薬科学の研究または医療薬学や医療薬学研究を通じて社会に貢献したいと考えている学生
大学院に進学して最先端の創薬科学を学び,国際的にも活躍できる創薬研究者・技術者を志す人
【薬学科】
高等学校卒業レベルの数学,英語,国語の基本的な学力を幅広くきちんと身につけ,特に理科に高い学力を有する人
医療現場や医療薬学教育の場において,先導的な薬剤師・教育者として活躍したいと考えている学生
高度な知識と技術を身につけ,チーム医療の中で科学的観点から意見が言える専門性の高い薬剤師を志す人
なお,入学前に学習しておくことが期待される内容は,以下のとおりです。
入学後に,生命科学,創薬科学,医療科学に関する基礎的知識,技能及び態度を修得するために,高等学校段階での基本的な学力を幅広くきちんと身につけておく必要があります。特に数学・英語・理科の高い学力の修得に励むことを求めます。
北海道大学 工学部のアドミッション・ポリシー
■学部の理念
北海道大学工学部は,人類の生活をより快適に,より豊かにするために,学問としての工学に取り組み,その成果を通じて社会に貢献することを基本理念としている。また,次の3点を教育および研究を通じて実現することを使命としている。
(1) 社会から信頼される科学技術の創造を通して安全で安心できる社会の実現
(2) 環境調和型・資源循環型・高度情報化社会への変換を支える技術革新への挑戦に基づく社会への貢献
(3) 工学にかかわる新しい学問分野の創造への貢献
■教育目標
21 世紀の社会と環境に責任を持てる技術者および工学研究者の育成を目指すとともに,技術革新に果敢に挑戦し,新たな産業と文明を拓く高度職業人の育成を目指す。そのために,人類の発展に必要な科学と技術に関する専門的な知識・技能,そしてそれらを用いて実際に社会で生じている様々な問題の解決を図るために必要な思考力・判断力・表現力,主体性・多様性・協働性の習得を目標とする。教養教育では様々な観点から物事を捉えられる幅広い教養の習得に重点を置き,専門教育では,学部共通,学科共通,コース専門の三つの分野に分かれて広い視野からの専門性の高い学習成果を追求する。
■求める学生像
(1) 工学部のそれぞれの専門分野における専門知識のみならず,専門分野以外における広範で基礎的な専門知識を身につけるための,数学・理科・外国語を中心とした高等学校レベルの十分な知識・技能を身につけた学生
(2) 身につけた知識・技能を用いて初歩的な工学的問題を解決しそれを説明するための,十分な思考力・判断力・表現力を身につけた学生
(3) 身につけた専門知識を利用した具体的なモノづくりや,高度な科学・情報処理の原理に基づく応用技術に自ら関心を持ち,実際に社会で生じている様々な問題について,多様な人達と協働して解決したいと考えている学生
北海道大学 農学部のアドミッション・ポリシー
■学部の理念
北海道大学農学部には,札幌農学校の開校時の教頭であった W.S.クラーク博士によって唱道された全人教育と,北海道開発の人材養成を目的とした実学主義の理念が,その後130年以上を経た今日も脈打っている。増え続ける人口に起因する食料の不足,急増する資源・エネルギーの消費と環境汚染の激化,自然生態系の破壊と生物多様性の喪失など,人類の生存を脅かす諸問題を解決するために,北海道大学農学部は豊かな人間性に富み農学の専門的知識と課題解決能力をもった人材の育成を目標としている。現代の農学には,純粋科学の方向にそって分化発展しつづける分野と,それらの成果を統合して技術化する応用科学的な分野とがある。本学部はこれら二極化する諸科学を統括し,総合科学としての農学の体系的な教育と研究を行うことを目指している。
■教育目標
社会から要求されている生物生産と環境との調和に対応できる広い視野を養うこと,食料・資源・エネルギー・環境など人類の生存にとって重要な問題の解決に取り組む意欲を高めること,および生物生産の状況変化に即応できる高度な専門性を身につけることを目標とする。これにより農学の重要性を理解し,地球的な課題に挑戦する大志と気概をもって農林業の持続的発展と関連産業に寄与し得る人材の育成を目指す。
■求める学生像
〇基礎生物学と応用生物学をつなぐ研究を志す学生
〇環境と生物の相互作用ならびにフィールドサイエンスに興味のある学生
〇自然環境保全とリサイクル型の資源利用に関心のある学生
〇バイオサイエンスやバイオテクノロジーを学びたい学生
〇食料生産技術を通じて社会に貢献する意欲のある学生
教育目標に記載の教育を受けるために,入学者には以下のような学生像を求めます。
1. 知識・技能:農学の広範な分野を俯瞰するための基礎知識と,専門の学修につながる基礎学力を,高等学校での学習内容を幅広く十分に修得して身に付けている学生。
2. 思考力・判断力・表現力:知識・情報を収集し,批判的姿勢でこれを評価し,整理統合して卒業論文などにまとめて新たに発信するための論理的思考力と言語能力の基礎を身に付けている学生。
3. 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度:大学での学修や卒業研究に必須の素養として,自ら課題を見つけて主体的に行動でき,また多様な相手とともに取り組むことができる学生。
4. 強い知的探求心と問題解決意欲:生物生産,食料,資源とエネルギー,環境などの農学領域に対する知的関心や問題意識を持ち,高い倫理性と責任感を持って取り組む意欲のある学生。
従って,入学する学生には,高等学校における学習内容を幅広く修得していることが期待されます。
〇理科については,農学領域に共通する専門基礎として十分な理解が必要です。
〇国語・数学は,論理的思考に必須の基礎科目であり,また国語・英語は情報収集・発信およびコミュニケーションに必須の科目であり,いずれも十分な修得が必要です。
〇社会およびその他科目は,広範な農学分野を俯瞰でき,また広い視野を持つために必須である教養を大学で修得する助けになります。
北海道大学 獣医学部のアドミッション・ポリシー
■学部の理念
北海道大学獣医学部は,地球上の全ての動物生命に責任を負う自然科学としての獣医学を背景に,動物の病気の診断・治療・予防にとどまらず,アニマルウェルフェアに配慮した愛護精神の啓発,安全な動物性食品の供給,医薬品の開発,生物科学への貢献,野生動物の保護・管理と人獣共通感染症の制圧など,獣医学に対する社会の多様な要請に応えうる獣医師を養成することを理念としている。
■教育目標
本学部は,動物の健康の保持増進,公衆衛生の向上,食の安全及び生命科学の発展に寄与するために,獣医学に関する専門的な知識及び技術を教授することにより,豊かな人間性,高い生命倫理観及び国際的視野を備えた獣医師及び獣医学に関する創造性を有する研究者を養成する。
① 獣医師としての任務を遂行するための論理性及び倫理性に裏打ちされた思考力・判断力・表現力を身につけることができる。
② 動物疾病の予防・診断・治療,動物の健康の維持増進,公衆衛生等に関する卓越した知識・技能を持つことができる。
③ 安定的な食料供給,家畜及び畜産物の安全確保,人獣共通感染症対策など地球規模の課題の解決に貢献するための国際的視点と知識・技能を持つことができる。
④ 最先端の生命科学研究に触れ,生命現象に関する新たな発見や医薬品の開発などにおいて獣医学を基礎とした課題解決能力と国際的な活動を実践する能力および主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を身につけることができる。
■求める学生像
(1)知識・技能
〇獣医学を学び理解できる基礎学力を有する学生
〇社会の倫理的問題に知的好奇心を持つ学生
(2)思考力・判断力・表現力
〇動物を愛するとともに,動物を科学的視点から客観的に観察・思考することのできる学生
〇生命現象に対して,畏敬の気持ちと科学的な探究心をもつ学生
〇動物に関する課題を科学的に判断し,表現できる学生
(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
〇獣医学を通じて主体的に社会貢献したいと考える学生
〇獣医学に関わる国内・国際的問題を多様な人々と協働して解決したいと考える学生
(4)入学前に学習しておくことが期待される内容
〇獣医学を学び理解するのに必要な理系科目の学習
〇グローバルな課題を理解するのに必要な英語の学習
北海道大学 水産学部のアドミッション・ポリシー
■学部の理念
水産学部は,水圏生物資源の持続的生産と総合的な利用,および環境の保全を目指した体系的な水産科学教育により,人類社会の繁栄へ貢献することを理念とする。
■教育目標
1.「海洋・環境・生物・資源」などの水産科学や関連する広範な学問分野の学修を通じて,人類の生存と繁栄に寄与しうる創造的人材の育成
2.水圏生物資源の持続的生産を可能にする地球規模での環境保全と生産の調和についての知識を有する意欲的・国際的人材の育成
3.水圏生物資源の総合的な利用を通じて社会への貢献を行いうる指導的人材の育成
■求める学生像
1.水圏の環境や生物・資源に強い関心があり,水圏環境と生物生産の調和を目指して社会に貢献する意欲のある学生
2.水圏生物やその成分の機能を学び,水圏生物資源を合理的な方法で利用することで,健全な人類の発展を目指して社会に貢献する意欲のある学生
3.将来,海洋・水産・環境分野における政策,管理などに関する国内外の機関やプロジェクトに参加して活躍する意欲のある学生
<入学前に学習しておくことが期待される内容>
〇数学および理科は,水産科学に関する専門知識を学ぶための基礎として必要な学問であるため,高等学校段階の内容を十分に理解しておくことが求められる。 〇国語および外国語(英語)は,自分の考えを表現する力,学術論文等を読み解く力,多様な人々と協働して学ぶためのコミュニケーション能力として,高等学校段階の内容を十分に身に付けておくことが求められる。
〇その他,地理歴史・公民に関連する内容として,諸地域の産業や歴史,地理的特徴等に関する知識を身に付けるとともに,社会構造の変遷や地域および地球規模の課題に対して広く関心を持ち,その解決策や社会貢献について自分の考えを深めておくことに期待する。
北海道大学 現代日本学プログラム課程のアドミッション・ポリシー
■求める学生像
(1)知識・理解
現代日本学プログラム課程では,日本語および日本の社会・文化について多角的に学修するのみならず,人文・社会科学の専門知識も学ぶことが求められるため,一般的に高い学力と,いずれかの国や地域の文学,歴史,思想,文化,社会,制度などについての基礎的な知識をもとに,その知識を構成するものの見方や考え方を理解する能力を持った学生を求めます。
(2)思考力・分析力・創造性
物事を論理的に考え,さまざまな視点から分析する,経験に裏付けられた能力を持つとともに,異なる文化や社会に対して開かれた態度で接し客観的に考察しようとする態度や,自らにとって新しい事象に対して創造性をもって考え,対応する姿勢を求めます。
(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
本プログラムでは,日本と世界との架け橋の一端を担ってゆく意欲を持つことが期待されるため,コミュニケーション能力と日本語および現代日本社会への強い関心とともに,自ら問題意識を持ち,積極的に研究・調査を行う活発な主体的な学習意欲をもった学生を求めます。また,多文化・多言語環境の中で,偏見や差別意識を持たない公平かつオープンな姿勢で多様な人々と協働して学ぼうとする協調性を持った姿勢を求めます。
(4)英語能力
英語による授業を理解するのに十全な英語能力を有するとともに,論理的に考え,それを文章および口頭で表現する能力を身につけていることを求めます。
■入学前に学習しておくことが期待される内容
〇どの科目も幅広く学習し,本学での学修に必要となる基礎学力を身につけるとともに,日本語および現代日本社会に対する興味・関心をもって学習をすすめておくことを期待します。
〇多様な人々と協働して学んでいくためのコミュニケーション能力や,プレゼンテーション能力を日頃から養っておくことを期待します。
北海道大学 インテグレイテッドサイエンスプログラムのアドミッション・ポリシー
■求める学生像
(1)知識・理解
高等学校の様々な科目での基礎的な学力を有し,科学を主体的に学んでいく能力を持った学生を求めます。
(2)思考力・判断力・創造性
科学は観測や実験を基に自然界を知る学問です。状況に応じて説明手法を取捨選択する判断力と思考力が必要です。将来,研究分野や社会において新しい価値を創造する志向性のある学生を求めます。
(3)表現力・コミュニケーション能力
課題を基本から理解し,それを論理的に説明できる文章コミュニケーション能力を身につけていることを求めます。
(4)主体性・忍耐力
広く知的好奇心を持ち,既存の知識や解釈だけでは満足せず,自ら課題解決を試みる主体性を持った学生を求めます。また,新しい発見には多くの失敗を経験することがあります。そのため粘り強さを併せ持つ学生を求めます。
(5)多様性・協働性
考えの違う相手に対して,感情的にならずに自分の考えを冷静に伝える能力を身につけていることを求めます。チームにおいて,仲間を認め合いながら役割を全うし積極的に貢献できる学生を求めます。
■入学前に学習しておくことが期待される内容
インテグレイテッドサイエンスプログラムでは,社会科学と自然科学の統合科目を学びます。
そのため高校で学ぶ,国語,英語,数学,社会科学の幅広い知識を学んでおくことを期待します。また,本プログラムでは学士課程を 3.5 年間で早期卒業できる制度要があることから,最初の半年間で大学における数学,物理学,化学,生物学を学びます。そのため,高校までは,数学に加えて,物理,化学,生物についての基本的知識を習得していることが望まれます。
■人材育成目的
現在 Society5.0 時代を迎え,アカデミックな研究や社会において,新しい価値を作る人材が求められています。また,新しい価値を作るには単にアイデアだけでなく創造を実現するための組織を作ることも重要となります。本プログラムでは将来,社会に新しい価値を作り出す人材を育成することを目的としています。
全学教育科目では,自然科学や社会科学の文理融合型の科目により,社会における答えのない問題への取り組み方を学びます。また,ビジネススキル科目により,新しい価値を創造するために必要なスキルを学びます。自然科学の各分野の研究を通じて,創造力や将来のアカデミックな研究や社会における研究に重要となる社会人基礎力を修養します。
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