東京大学|医学部受験情報の傾向と対策

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東京大学|医学部受験情報の傾向と対策

医学部受験勉強のこんな悩み、抱えていませんか?

医学部受験には、一般の大学受験とは異なる計画や学習方法が必要です。手探りで進める受験勉強はゴールの見えないトンネルを歩いているようなものです。
ときには、大きなプレッシャーや先の見えない不安に押しつぶされそうになることもあるでしょう。実際に医学部に合格した先輩たちも、同じように悩み苦しみながら戦ってきました。
その悩みが大きくなればなるほど、現実逃避したくなりますよね。医学部の受験勉強に関しては、ハイレベルがゆえにこんな悩みを抱えている人が多いようです。

勉強する時間が足りず、医学部受験に間に合うか不安

医学部受験を目指している人の中には、受験勉強をする時間が作れず、勉強量が足りないと感じている人もいるでしょう。特に現役の高校生だと、学校の授業や部活などで、机に向かう時間が限られることがあります。
満足な勉強時間を確保できなければ、医学部受験に間に合わないといった不安を持つようになります。不安を解消するためには、今ある時間のなかでできるより効率的な勉強方法にシフトしていくことが大切です。

頑張って勉強しても、医学部の模試判定が上がらない

自分で思いつくことはすべて試し、勉強をしてきたにもかかわらず「模試判定が思うように上がらない」こともあるでしょう。努力や費やした時間が報われなければ、焦る気持ちは当然です。
模試判定が上がらないことは、勉強方法や模試そのものが自分に合っていない可能性もあります。勉強へのモチベーションはそのまま保ちながら、勉強方法を改善する必要があります。

成績が伸びず、医学部受験から逃げたい気持ちになる

いくら勉強しても模試などの結果がふるわなければ、医学部受験を諦めたいと思ってしまうこともあるでしょう。周りからの期待がプレッシャーとなり「逃げ出したら楽になるのではないか」と、考えたことがある人も多いのではないでしょうか。
どんなときでも「医学部に合格したい」という強い意志や理由を見失わないようにしましょう。

勉強しても、医学部受験に受かる気がしない、つらい

やみくもな勉強方法では、ゴールが見つからず医学部受験の合格が不確実なものになります。手応えのない勉強ほどつらいものはありません。
少しでも手が届きそうな感覚を得ることができれば、それは大きな後押しになります。解説のこの部分を暗記する、このパターンの問題は解けるようになるなど、小さな目標をいくつも立てて、成功体験を積み重ねることで自分に自信をつけていきましょう。

医学部受験勉強のコツ、知っていますか?

医学部受験にはコツがあります。気分で勉強方法を変えるのではなく、受験当日から逆算して計画を立てることが重要です。ここからは、医学部受験に関する具体的なポイントを解説していきます。

まずは狙っている大学の情報を調べる

大学によって必要な科目、選考方法、受験をする最低条件などが変わってきます。
頑張って勉強した事が、あまり関係ない所だった・・・。とならないように、まずは目指す大学の受験情報をしっかりと確認しておきましょう。

東京大学の医学部入試情報は下記の通りです。
東京大学の医学部情報
【アドミッションポリシー】

・東京大学の使命と教育理念
1877年に創立された我が国最初の国立大学である東京大学は,国内外の様々な分野で指導的役割を果たしうる「世界的視野をもった市民的エリート」(東京大学憲章)を育成することが,社会から負託された自らの使命であると考えています。このような使命のもとで本学が目指すのは,自国の歴史や文化に深い理解を示すとともに,国際的な広い視野を持ち,高度な専門知識を基盤に,問題を発見し,解決する意欲と能力を備え,市民としての公共的な責任を引き受けながら,強靭な開拓者精神を発揮して,自ら考え,行動できる人材の育成です。

そのため,東京大学に入学する学生は,健全な倫理観と責任感,主体性と行動力を持っていることが期待され,前期課程における教養教育(リベラル・アーツ教育)から可能な限り多くを学び,広範で深い教養とさらに豊かな人間性を培うことが要求されます。この教養教育において,どの専門分野でも必要とされる基礎的な知識と学術的な方法が身につくとともに,自分の進むべき専門分野が何であるのかを見極める力が養われるはずです。本学のカリキュラムは,このように幅広く分厚い教養教育を基盤とし,その基盤と有機的に結びついた各学部・学科での多様な専門教育へと展開されており,そのいずれもが大学院や研究所などで行われている世界最先端の研究へとつながっています。

・期待する学生像
東京大学は,このような教育理念に共鳴し,強い意欲を持って学ぼうとする志の高い皆さんを,日本のみならず世界の各地から積極的に受け入れたいと考えています。東京大学が求めているのは,本学の教育研究環境を積極的に最大限活用して,自ら主体的に学び,各分野で創造的役割を果たす人間へと成長していこうとする意志を持った学生です。何よりもまず大切なのは,上に述べたような本学の使命や教育理念への共感と,本学における学びに対する旺盛な興味や関心,そして,その学びを通じた人間的成長への強い意欲です。そうした意味で,入学試験の得点だけを意識した,視野の狭い受験勉強のみに意を注ぐ人よりも,学校の授業の内外で,自らの興味・関心を生かして幅広く学び,その過程で見出されるに違いない諸問題を関連づける広い視野,あるいは自らの問題意識を掘り下げて追究するための深い洞察力を真剣に獲得しようとする人を東京大学は歓迎します。

・入学試験の基本方針
したがって,東京大学の入試問題は,どの問題であれ,高等学校できちんと学び,身につけた力をもってすれば,決してハードルの高いものではありません。期待する学生を選抜するために実施される本学の学部入学試験は,以下の三つの基本方針に支えられています。
第一に,試験問題の内容は,高等学校教育段階において達成を目指すものと軌を一にしています。
第二に,入学後の教養教育に十分に対応できる資質として,文系・理系にとらわれず幅広く学習し,国際的な広い視野と外国語によるコミュニケーション能力を備えていることを重視します。そのため,文科各類の受験者にも理系の基礎知識や能力を求め,理科各類の受験者にも文系の基礎知識や能力を求めるほか,いずれの科類の受験者についても,外国語の基礎的な能力を要求します。
第三に,知識を詰めこむことよりも,持っている知識を関連づけて解を導く能力の高さを重視します。
東京大学は,志望する皆さんが以上のことを念頭に,高等学校までの教育からできるだけ多くのことを,できるだけ深く学ぶよう期待します


【募集人員】

前期日程(理科三類) 97
後期日程
外国学校卒業生特別選考 若干名
学校推薦型選抜 3名程度


【一般入試】

区分 前期日程
出願期間 【出願書類の提出】1月25日~2月5日
試験日 【理科三類】2月25日~2月27日
【その他の科類】2月25日・26日
合格発表日 3月10日
入学手続日 【ウェブ】3月10日~13日

【書類】3月11日~15日※

※)3月15日17:00以降に到着したものについては14日までの消印があり、かつ書留速達郵便に限り受理する。


≪2021年度 東京大学前期日程 配点≫

受験科目 共通テスト 前期個別入試
英語 (200)※1 120
数学 (200) 120
理科 (200) 120
国語 (200) 80
社会 (200)
面接
合計 110(900)※2 440

・選考方法

 学力試験(大学入学共通テストおよび第2次学力試験)及び調査書

・共通テスト科目

 【社会】世界史B、日本史B、地理B、倫理政経から1科目

 【理科】物理、化学、生物、地学から2科目

・個別入試科目

 【理科】物理、化学、生物、地学から2科目

 【面接】総合判定の判断資料とする

※1)「リーディング」140点満点、「リスニング」60点満点に換算して利用

※2)各教科・科目の合計点(900点満点)に110/900を掛けて、110点満点に換算


≪2021年度 東京大学前期日程 入試結果≫

年度 20年度 19年度 18年度
募集人数 97 97 97
志願者数 385 413 405
一次合格者 342 340 340
二次合格者 98 97 97
倍率 3.9 4.3 4.2


≪東京大学前期日程入試 科目別傾向≫

【英語】

長年、大問5問で構成されている。近年では大問1(1)で長文の日本語要約、(2)で長文への適文補充および英語での短い要約が出題される。大問2は和文英訳と自由英作文の小問2題で構成されている。大問3はリスニングで小問3題からなり、うち2題は内容的に連続している。大問4は小問2題からなる。和文英訳が毎年出題されており、もう1題は年により文法的誤りを指摘する問題または並び替え問題が出題されている。第5問は長文問題で小説または随筆が出題されている。

あらゆる出題形式の問題で構成されるため、総合力が要求される。とてつもない分量なので速読力が求められることはもとより、市販されている単語帳や熟語帳には掲載されていない単語や熟語が読解の鍵を握っていることが多いので、単語・熟語の暗記量のみならず、その中から正しい意味を推し量ることも重要である。

【数学】

長年、大問6題で構成されている。出題されない分野はないといってよく、さらには各分野と重なる複合問題が出題されている。計算量が多い問題から単純に論理的な考察をするのが難しい問題まで、「難しさの質」という点でも多岐にわたるといってよい。ただし、毎年必ず1~2題は完答を狙える問題があるのでそのような問題は取りこぼしが許されない。

苦手な分野を作らないとともに、計算を速く正確にこなすような訓練も必要である。

【物理】

長年、大問3題で構成されている。大問1は評論が出題され、傍線部の内容説明または理由説明の問題が5題で、うち最後の1題は文章全体を踏まえるように指示されている。必ず漢字の書き取り問題が3題出題されるが、必ずしも難しい漢字の書き取りではないため、取りこぼしは許されないといってよい。大問2は古文が出題される。どんな分野・時代の文章からもまんべんなく出題されており、和歌を含んでいる場合もある。短い現代語訳が3題と内容説明または理由説明または現代語訳の問題があわせて2題出題される。大問3は漢文が出題される。古文と同様に分野・時代を問わず様々なジャンルの文章から出題され、ごくまれに漢詩が出題されている。平易な現代語訳または理由説明があわせて4題出題されている。

古文と漢文については、年によって例外はあるものの基本的には難しいというわけではなく、単語や句形などの基本的な知識があれば高得点も期待できる。評論は解答欄が狭いので、問題文で聞かれていることに簡潔に答える必要がある。

【化学】

長年、大問3題で構成されている。大問1は有機化学が出題されるが、理論化学や無機化学の知識が絡むこともある。高分子化合物などからも頻繁に出題されているので、積極的に覚えていく必要がある。大問2と3は理論化学、無機化学のあらゆる分野から複合問題が出題される。また大問の途中で問題の内容が全く違うものに変わる場合や後半に簡単な問題が隠れている場合もあるので、途中でさじを投げずに一通り目を通して解ける問題をしっかり拾うことが大事である。また、全体的に問題文が非常に長いが、ほとんどは問題に関係しないことが多い。問題量に対して時間がとても少ないので、斜め読みする中で必要な情報をさらうような練習も必要である。

あらゆる分野から毎年まんべんなく出題されているので、苦手な分野があると命とりである。計算過程や理由を示す問題が数題出題されるが、簡潔に見やすくまとめる練習も必要であろう。また実験操作について問う問題が増加傾向にあるので、資料集・便覧に目を通してそのような知識もきちんと養わねばならない。

【生物】

長年、大問3題で構成されている。大問1は遺伝子系統が出題されており、遺伝子組み換えによる塩基配列変化のパズルを理解する能力が求められる。何が必要で、何が不要かを即座に判断しながら問題を解かなければならず、これには問題文中の単語の意味や関係を一つ一つ自分で説明できるようになるまで理解しておくことが前提となる。

大問2では植物を中心とした数単元の複合問題が出題されている。こちらは大問1の遺伝子問題に比べるとやや取り組みやすいが、その代わりに各選択肢の内容を整理し、比較する国語力が要求される。また、教科書や参考書に登場する、いわゆる常套句的な生物例からは外れた生物が多く選択肢に登場するため、惑わされないよう気を付けるべきである。

大問3では、発生と分類の複合問題が出題されている。こちらは知識と内容整理の両者が必要となる。基礎固めがなされているかどうかで、難易度は大きく変わるだろう。
 

≪現役学生講師からの学習ワンポイントアドバイス≫

個別の強化の対策については出題傾向に示したのでそちらも参考にしてほしいが、数学と理科に関しては難しい問題を解けるようにする勉強より学校で配布される問題集に載っているような中程度の問題をすべて完璧に解けるようになる勉強をしてほしい。理科三類を目指すならば、共通テストは850点ていどを目指すべきであろう。二次については、理科一類や理科二類を目指す人よりも各教科で2,3問多く解くようなつもりで勉強する必要がある。

人づてに聞いた話によると、面接は試験官と和気あいあいと談笑する程度で、おそらく合否にはかかわっていない。

【推薦入試】

区分 学校推薦型選抜
出願期間 【インターネット登録】10月16日~11月6日

【出願書類の提出】11月1日~11月6日必着

試験日 【面接等】12月12日
【共通テスト】1月16日・17日または1月30日・31日
合格発表日 2月16日
入学手続日 2月17日~2月22日


≪2021年度 東京大学 学校推薦型選抜入試配点≫

・選考方法

提出書類・資料※1、面接等※2、および大学入試共通テストの成績を総合的に評価・共通テスト科目

・共通テスト科目

受験科目は前期日程のそれに同じ。配点非公表。

・個別入試科目

 なし

※1)日本生物学オリンピック,国際生物学オリンピック,高 校生科学技術チャレンジ,International Science and Engineering Fair (ISEF),全国物理コンテスト,国際物 理オリンピック,全国高等学校化学グランプリ,国際化 学オリンピックなど各種コンテストにおいて顕著な成績 を挙げたことを証明する資料ときわめて高い英語の語学力(TOEFL iBT 100点以上あるいはIELTS 7点以上に相当する英語力)及び豊富な国際 経験を示す資料。これは例示であり、これに限った資料でなくてもよい。

※2)(以下、募集要項より引用)

 面接審査に関連して以下の準備を行い,資料を提出してください。

・ 志願者は事前にポスターを作成し,面接審査の説明に使用してください(ポ スターの規格は学会等で一般的に用いられるポスターに準じた規格となる予 定です。サイズはA0:縦120センチ,横85センチ程度を予定しています)。 面接ではポスターを掲示し,それを使って高等学校等在学中に行った主に自 然科学に関連した活動と大学入学後の抱負について10~20分程度で説明して もらいます。ポスター及びプレゼンテーションの使用言語は,原則として日 本語ですが,英語も使用できます。発表内容に関連した知識・能力について 確認するための質問等を行う予定です。グループで行った活動の場合,本人 の貢献した部分が明確になるように説明してください。

 ・ ポスターの内容を事前に把握するため,ポスター発表の概略をA4用紙5 ページ以内で説明したものを出願時に提出してください。面接の際に使用するポスター自体を出願時に提出する必要はありませんが, 図・表・写真など を出来るだけ使用して, ポスターの内容をわかりやすく説明するよう工夫してください。


≪東京大学AO入試結果≫

年度 20年度 19年度 18年度
募集人数 3名程度 3名程度 3名程度
志願者数 4 5 5
一次合格者 4 5 4
二次合格者 3 4 2
追加合格 0 0 0

高1~高2は基礎学力を身に着ける

医学部受験では、得意科目と苦手科目の差をつけすぎないよう気を付けましょう。苦手な科目を放置してしまうと、苦手意識が膨らみ足を引っ張ることになりかねません。高校1年生から2年生までは、全科目を総合的に理解しバランスを保ちます。
なかでも数学や英語は単元が変わると理解が遅れてしまうことがあるため、コツコツ取り組むよう心掛けましょう。また、医学部受験の特徴として理科への知識が重要視される傾向があります。生物は医学部の基本となるため、とくに力を入れておきましょう。化学、物理ではどちらが得意か、好きになれそうかを探りながら勉強することが重要です。

高3の夏は苦手科目を克服する

高校3年生の夏からは、本格的に勝負をかけていきます。そのため、苦手科目は夏までに克服する必要があります。苦手なことから目を背けるのではなく、現状課題の認識が大切です。全科目・全分野のなかから自分の苦手な領域を明確にしておきましょう。
現状課題の認識ができれば、学習計画も立てやすくなります。とはいえ、自分では苦手だと思っていても意外と点数が取れる領域があるかもしれません。この時期の実力としては、共通テストレベルの問題を完全に理解できるかどうかを基準にして考えましょう。

高3の秋はアウトプットの練習をする

苦手科目を克服したあとは、アウトプットの練習に入りましょう。知識を入れただけでは、まだ完全に定着できていません。どんな問題に対しても、記憶した答えを正確に応用できるか確認しましょう。
アウトプットの具体的な方法としては、問題集や過去問を計画的に取り入れるのがおすすめです。また、高校3年生は模試の機会も増えるため、積極的に受けてみましょう。
しかし、ここでの模試結果はアウトプットして実力を伸ばしている段階なので、モチベーションを下げないように気を付けてください。間違えた問題はインプットをやり直す良い機会になります。

模試や過去問で本質的な経験を積む

模試や過去問を解く経験は、実際の医学部受験に直結します。そのため、量をこなすより間違えた問題の解き直しをしてインプットとアウトプットを繰り返す必要があります。
大学によって、なんとなくフィーリングが合わないと感じる過去問があるかもしれません。そんなときは、モチベーションを下げないよう自分と相性のいい大学の過去問を重点的にこなしましょう。

高3の秋はアウトプットの練習をする

苦手科目を克服したあとは、アウトプットの練習に入りましょう。知識を入れただけでは、まだ完全に定着できていません。どんな問題に対しても、記憶した答えを正確に応用できるか確認しましょう。
アウトプットの具体的な方法としては、問題集や過去問を計画的に取り入れるのがおすすめです。また、高校3年生は模試の機会も増えるため、積極的に受けてみましょう。
しかし、ここでの模試結果はアウトプットして実力を伸ばしている段階なので、モチベーションを下げないように気を付けてください。間違えた問題はインプットをやり直す良い機会になります。

小論文、面接の対策を徹底する

医学部受験に欠かせない小論文や面接の対策も忘れず徹底しましょう。普段から新聞のコラムに目を通したり、読んだ本を要約する癖をつけたりしておけば、小論文対策に繋がるでしょう。
座学に煮詰まったときに、面接練習を取り入れるなどタイミングも大切です。質問への解答を一字一句、記憶していなくても思いを言葉にできるよう訓練しておきましょう。面接練習に付き合ってくれる大人が側にいる環境がベストです

しっかりと学習量を確保

医学部受験直前は、どれだけ学習量を確保できるかが勝負になってきます。目指す大学によって競争率や難易度は異なるので、志望校の目安を確認しておきましょう。

国公立大学

国公立の医学部は、言わずと知れた難関校が揃っているため、かなりハイレベルです。学費の面から考えても国公立を志願する人は多い傾向にあります。
受験方法は、共通テストに合わせて二次試験も行う併用型の入試システムなので、私立大学よりも難しい戦いになります。受験年によって差はでますが共通テストでは正解率9割前後、二次試験では正解率6~7割程度が必要になると考えておきましょう。

私立大学

私立大学の医学部受験レベルは大学ごとに異なりますが、偏差値は低くても60以上の水準で
、他学部と比べるとかなりハイレベルであることが分かります。私立大学は国公立大学と併願して受験する人も多く、倍率が高い傾向にあります。
どの大学の医学部を受験するか検討し、それをゴールとして具体的な学習計画を立てていきましょう。

よい睡眠をしっかりととる

睡眠不足が蓄積されると集中力が徐々に削られてしまい、効率が著しく低下していくと言われています。
徹夜で勉強をして睡眠時間が4時間や5時間になっていませんか?
しっかりと勉強量を確保し、良い睡眠もとる。これも受験勉強において大事です。
勉強と睡眠を両立させるためにも、一日の行動をしっかりと計画しておきましょう。

合格する学習計画の立て方

自分の課題や目標を明確にして、ここからは医学部受験合格の具体的な学習計画の立て方を確認していきます。出口が見えないトンネルの、地図を作っていくイメージです。

現時点での自分の実力を把握

現在、医学部受験への目標に突き進んでいる最中かもしれませんが、一度立ち止まり「現時点での自分の実力」を把握しましょう。模試を活用すれば、客観的な評価が得られます。
模試の結果から、各出題分野の学習状況を振り返ったり、得意分野や苦手分野を把握したりします。その結果を自分の志望校のレベルと比べてみましょう。その差を理解することで、受験までに強化するべき部分が見えてくるはずです。
ここでの差はあくまでも、道筋を決めるための確認です。結果が振るわなくても、落ち込みすぎないようにしましょう。

入試の流れを確認

続いて、志望校の入試日程や科目を確認します。併願で受験する場合は、志望校ごとに漏れなく確認しておきましょう。ここで確認した日程や科目をふまえて、学習計画を考えます。
最初に、カレンダーを見ながら実際の試験日に合わせて学習日数を逆算していきます。自分の実力からスタートして、どのような時間配分でゴールまで辿り着けるか綿密な計画が必要です。

年間計画を立てる

入試の日程や科目が確認できたら、年間計画に取り掛かります。本試験当日までの計画を立てるため、模試を中間目標として設定します。ここで科目ごとに目標とする得点を設定しておけば、そこまでの達成率を可視化できます。
とはいえ、中間目標ともいえる模試で、狙ったレベルの結果が出せないとなるとモチベーションが下がってしまいます。模試はあくまで中間目標であり、現状把握の手段だと忘れないようにしましょう。
科目によっては、時間をかけなくてもクリアできるものや、このままのペースでは合格点に届かないものが明らかになるかもしれません。この段階で得られた情報をもとに、時間配分の調整の練習も行いましょう。

1週間の学習習慣を確立

年間計画を立てたら、1週間ごとの学習習慣を確立していきます。その月の目標に向けて立てた学習内容を、4週間ごとに振り分けます。1週間の学習内容から、確保するべき学習時間を確認します。ここではあえて日曜日の学習を入れ込まず、6日間に振り分けるイメージにしてください。
ただし、無理は禁物です。目に見えない不安に押しつぶされそうだからといって、睡眠時間を削って勉強することはやめましょう。時間を増やしても、その不安は消えないどころか学習効率が下がってしまいます。学習パフォーマンスが下がれば、今後の計画が予定通りに進まない可能性もあります。
学習計画をスムーズに進めるポイントは4つあります。
・睡眠時間は十分に確保する
・事前に設定した勉強時間は厳守する
・実際の学習時間を記録する
・学習の過不足は日曜日で調整する

なかでも大切なのは睡眠時間です。起床時間や就寝時間をあらかじめ決めておき、その時間を守ることで体内リズムが整います。規則正しい生活は、学習効率にダイレクトに影響します。深夜まで机に向かい、朝方眠るような不規則な生活は送らないようにしましょう。
また、日曜日に最初から予定を入れないことで、調整日にあてられます。毎週日曜日をフリーにしておけば、イレギュラーで達成できなかった学習や、1週間の復習、模試への参加など柔軟な対応が可能です。勉強を順調にこなせたなら、リフレッシュにあてるのも次週のモチベーションに繋がるでしょう。
まずは年間計画を立て、次に1週間単位の具体的な学習計画を作っていきましょう。

苦手を克服する勉強法

苦手科目を放っておくことは、不安や自信のなさに繋がります。苦手な科目を詰め込みすぎることで、より苦手意識を抱いてしまうこともあるため、安易に勉強量を増やす方法はオススメできません。克服するためには、勉強量とバランスが大切です。
苦手を克服する勉強方法のポイントは4つあります。
・今より難易度の低い教材に戻る
・少しでも理解できたことがあれば記録する
・得意な人におもしろい解説を頼む
・ゲーム感覚で取り組む
不安要素はどこにあるのか、難易度の低い教材を振り返ることで見えることもあります。そこで理解できたことを記録し「こんなにも前に進めている」と、見返しながらモチベーションを上げましょう。
また、その分野が得意な人に話を聞けば思わぬ収穫が得られるかもしれません。おもしろい切り口で解説してもらえれば、苦手意識をスルリと通り抜けるでしょう。
「ここまでできたらご褒美に〇〇をする」といったゲーム感覚で課題に取り組むのもオススメです。
最短の努力で合格にたどり着くためには、苦手意識から逃げないことが大切です。定期的に目標との距離を計り、勉強方法を見直し続けましょう。

アウトプットを意識する

学習内容を頭に入れるインプットだけでは、知識は定着しません。問題を解いてアウトプットしたり、人に説明したりすることではじめて理解を深められます。インプット後、問題集を解くときに「書いてアウトプット」する方法と、人に説明するために「口に出してアウトプット」する方法、どちらも有効的です。
また、取り組んでいる課題をどれだけ理解できているか、アウトプットを通して理解度を把握することは、学習方法の見直しにも役立ちます。

学習方法を理解度に応じて変える

理解度を管理し始めれば、同じ勉強方法なのに自分の吸収力に差がでている学習があることに気付きます。そこから教科・科目ごとにチェックしてみれば、どんな学習内容が自分に合っているのか把握しやすくなります。
解き終えていない問題集があっても、合わないと感じれば思い切ってテキストを変えてみるのもオススメです。効率性ばかりではなく、自分に合った学習方法なのか日々見直しアップデートしていきましょう。

集中できる環境を整える

学習計画や、学習内容の見直しがうまくいっても、日々の集中力に勝るものはありません。自分の持っている集中力を、いかに引き出せるかが合格への分かれ道になるといっても過言ではないでしょう。
まずは机の上を整理し、勉強に関係のないものが目に入らないようにしましょう。集中力が切れたと感じたら、無理せず適度な休憩を挟むことも大切です。また、眠気が襲ってきたときは、15分ほど仮眠を取るのも選択肢のひとつです。
学習効率を上げるためには、正しい姿勢を保つことも大切です。普段の学習姿勢をチェックしてみましょう。
・勉強机とイスの高さは合っているか
・イスは固すぎないか
・イスには深く座れているか
・背もたれにもたれすぎていないか
・猫背になっていないか

ひざ下は床に向かって垂直に、おしりと背中は90度が理想です。胸を開くような正しい姿勢を保つことで、肺に空気を取り込みやすくなります。しっかり脳に酸素を行き渡らせ、学習パフォーマンスを向上させましょう。
そして、学習中にスマホを机の上に出さないようにしましょう。スマホに通知が入るたび、少しずつ集中力が途切れてしまいます。ついスマホを手に取ってしまい、気が付いたら、そのままダラダラしていた経験を持つ人も多いのではないでしょうか。自分の学習環境のなかで、できることから改善していきましょう。

苦手単元を把握してくれている身近な先生を頼る

苦手なことは、ひとりで抱え込まないことも大切です。間違えた問題をがむしゃらに解き続けるより、時間をかけてでも本質的な理解を深めたほうが近道になることもあります。
煮詰まったときは、苦手な単元を理解してくれている先生にアドバイスやフィードバックをもらいましょう。学校での成績を踏まえて、つまずいているポイントを理解し解決策を導いてくれるかもしれません。効率的な勉強ができるよう、トライ&エラーを繰り返していきましょう。

どうしても上手くいかないと悩む人へ

医学部受験に向けて誰よりも努力しているのに、成績が上がらないと悩む人も多いでしょう。受験のノウハウを読んだり、学習計画を綿密に立てたりしても、思い通りに成績が右肩上がりになるとは限りません。
毎日何時間も寝る間も惜しんで勉強しているのに結果が出ないとなると、焦りと不安で押しつぶされそうになるかもしれません。頑張れば頑張るほど、その悔しさは大きいはずです。
成績が伸びないときは、「自分に何が足りないのか」といった課題を認識できていないのかもしれません。どんなに好きなことを我慢して学習時間を確保しても、自分に合った学習方法でないとインプット量に差がでてしまいます。
短時間で要領よく勉強し成績を伸ばす人は、自分に合った学習方法を日々模索しアップデートを繰り返しています。

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まとめ

医学部受験は、かなりハイレベルな戦いになります。合格するために、まずは自分の課題を把握し、苦手科目を作らない計画的な学習と、学習量の確保をしましょう。
医学部受験に向けて誰よりも学習時間を確保し、どれだけ集中して取り組んでも成績が伸びるとは限りません。成績の伸び悩みは、医学部受験そのものへの迷いに繋がることもあります。医学部受験の学習がうまくいかないときは、自分に合った学習方法を確立できていないからかもしれません。
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医学部はハイレベルかつ、狭き門です。
「早ければ早いほうが良い」「思い立ったが吉日」とあるように、
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※2024年度ワオ・コーポレーション全体の正会員のみの実績です。テスト生・講習生は含みません。  

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