オンライン家庭教師って実際どう?

塾や訪問型家庭教師との
比較、選び方

塾や訪問型家庭教師との比較、選び方

オンライン家庭教師という言葉を聞いたことはあっても、実際にどのようなものか知らない方も多いのではないでしょうか。オンライン家庭教師と、塾や一般的な家庭教師との違いを解説します。

塾とオンライン家庭教師の比較。
個別指導塾とオンライン家庭教師は実は似ている⁉

塾の指導形態を大きくわけると、集団指導と個別指導があります。集団指導は講師1人に対して10~20名ほどの生徒が受講。レベル別でクラス編成されることが多く、授業は一定のペースで進められます。講師が生徒1人ひとりを気にかけるのは難しいため、わからないときには自分から積極的に質問する必要があります。一方、個別指導では生徒それぞれに合わせた学習内容や範囲が設定され、自分のペースで学習を進めることができます。
オンライン家庭教師は個別指導塾と同じ指導形態です。違いは受講する場所が自宅であることですが、常に講師と生徒がお互いの表情を見ることができ、講師がリアルタイムで板書しながら解説する様子は塾の対面授業と変わりません。そのため個別指導塾の授業のような感覚で受講できますが、通塾がないので車での送迎や夜遅い帰宅の心配がありません。

指導形態 メリット デメリット
集団指導
  • 仲間と切磋琢磨しながら学習できる
  • 授業料が比較的安い
  • 生徒の理解にかかわらず授業が進行する
  • 時間の変更や調整がしにくい
  • 教材を指定できない
  • 交通費や移動に時間がかかる
個別指導
講師1名対生徒2~3名
  • 自分にあわせた指導をしてくれる
  • 自習室を使える校舎もある
  • 交通費や移動に時間がかかる
  • 教材を指定できない場合もある
オンライン家庭教師 個別指導
講師1名対生徒1名
  • 自分にあわせた指導をしてくれる
  • 送迎が不要、夜遅くの授業も可能
  • インターネット環境や機器が必要

訪問型家庭教師比較とオンライン家庭教師の比較。
その違いは?

従来の生徒の家を訪問する家庭教師ではマンツーマン指導はもちろん、すぐ隣に先生がいるので常に緊張感があり、やりとりもスムーズです。だいたいの場合において先生は大学生です。実際に対面するため先生の人柄がよくわかり信頼関係を築きやすいでしょう。指導方法は各先生に一任されていることも多く、指導力については個人差が大きいといえます。
オンライン家庭教師と訪問型家庭教師との違いは、全国から講師を選べることです。近所に希望する先生が住んでいない場合や、志望校に在籍している講師に依頼したいときなども、希望条件を満たす講師が見つかりやすいでしょう。そのほか、交通費やお茶菓子の用意、部屋の片づけ、保護者の方の在宅の有無を気にしないで良いのもオンライン受講ならではです。
運営会社によって異なりますが、Axisのオンライン家庭教師では教育アドバイザーが学生講師に対して指導方法のレクチャーやアドバイスを行っています。教科の授業は各講師が行いますが、カリキュラムの立案は豊富な指導ノウハウや受験情報を持つ教育アドバイザーが担当。講師に直接尋ねにくいご質問やご要望をご相談いただけるなど、塾と変わらないサポート体制があります。

メリット デメリット
訪問型
家庭教師
  • 自分にあわせた指導をしてくれる
  • 自宅で受講できる
  • 直接会えるので、信頼関係をつくりやすい
  • 講師によって指導力の差が大きい場合も
  • 近所に住む先生しか選べない
  • 先生の交通費や飲食の用意、部屋の片付けなどの負担がある
  • 保護者の方の在宅中に限られることも
オンライン家庭教師
  • 自分にあわせた指導をしてくれる
  • 自宅で受講できる
  • 全国から講師を選べる
  • インターネット環境や機器が必要

オンライン家庭教師には特別な機材の用意が必要?

オンライン家庭教師において、よく心配されるのが機器やツールなどの受講環境の整備です。なかには特別な機器を用意しなければいけないケースもありますが、パソコンをはじめ、タブレットやスマートフォンなど普段使用されている機器で対応できることがほとんどです。使用ツールについては各社さまざまですが、Axisのオンライン家庭教師はZoomで受講可能。接続のサポートも行っています。

広がるオンライン学習サービス。
授業の動画配信とオンライン家庭教師の比較。

最近は学習のオンラインサービスが充実しています。授業の動画配信サービスでは、さまざまな講師の授業を視聴することができます。動画配信の場合、直接の指導を受けることや生徒からの質問はできませんが、苦手な単元や学びたい範囲がある場合などに利用するのも方法のひとつです。オンラインを利用した学習は時間を効率よく使えるので、部活や習いごとなどで忙しいお子さまにもおすすめです。

メリット デメリット
授業の
動画配信
  • いつでも視聴できる
  • 有名講師や経験豊富な講師の授業を受けられる
  • わからないことがあっても質問ができない
オンライン家庭教師
  • 自分にあわせた指導をしてくれる
  • マンツーマンだから集中力が続く
  • 担当講師との相性が大切
  • 担当講師との相性が大切

オンライン家庭教師を選ぶときのポイントは?

さまざまな形態のなかからオンライン家庭教師を選んだら、どのオンライン家庭教師に入会するのか慎重に検討しましょう。

ポイント① 利用目的に合っているか、コース・カリキュラム

同じオンライン家庭教師であっても、運営する会社によってそれぞれ指導方法や得意分野は異なります。受験勉強や成績アップなど、お子さまが利用する目的を再度確認し、目的にしっかり合う指導や、対応するコースやカリキュラムの設定があるか確かめましょう。

ポイント② 講師

講師には社会人のプロ講師と、大学生や大学院生の学生講師がいます。高レベルを求めるときは経験豊富なプロ講師がおすすめですが、その分授業料が高くなります。学生講師の場合は生徒と年齢が近いため親しみやすく、受験の実体験や最新情報を聞くことができます。講師のマッチングにご家庭からの希望に対応してくれるか、講師の交代が可能であるかも事前に確認しておきましょう。

ポイント③ 教材

学校での使用教材をはじめ、生徒自身が取り組みたい教材などにも対応可能か確認しましょう。なかには専用の教材以外は対応できない場合もあります。

ポイント④ サポート体制

講師とは別に、相談窓口などのサポート体制があると問い合わせやすく、授業を変更するときなどもスムーズです。パソコンなどの機器の操作やオンライン環境の用意が不安なときにも対応してもらえるので安心です。

塾やオンライン家庭教師では、入会前に見学や体験授業を行っています。実際の授業の様子や講師の雰囲気、環境などをチェックすることが大切です。必ず事前に試しましょう。

記事監修

岡田 敬樹

教育アドバイザー岡田 敬樹

「反省と修正を行い、やりぬく力こそ進路実現のために必要な力」をモットーに、悩める保護者や生徒を正しい道へ「導く」存在。