信州大学|医学部受験情報の傾向と対策

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信州大学|医学部受験情報の傾向と対策

医学部受験勉強のこんな悩み、抱えていませんか?

  医学部を受験するために勉強しても、思うように模擬試験の点数が上がらなくて悩みを抱えている人は多いでしょう。医学部の受験は難易度が高く、漠然と勉強しているだけでは合格は難しいかもしれません。   勉強計画の立て方や勉強方法など、合格に向けて前進するためのコツを紹介します。まずは、多くの受験生が抱えている勉強の悩みを見てみましょう。  

勉強する時間が足りず、医学部受験に間に合うか不安

  医学部を受験するには、十分な勉強時間の確保は欠かせませんしかし、現役の高校生は一日のほとんどを学校の授業に費やします。部活動もしている場合は、勉強に充てられる時間が限られてしまうのです。   勉強時間が足りず、受験日が近づいているのに成果が上がらない、または設定した目標に到達できていないと、不安を抱いてしまうでしょう。  

頑張って勉強しても、医学部の模試判定が上がらない

  勉強の到達度を分かりやすく示してくれるのが、定期的に行われる模擬試験です。当然、目標の点数に届いていなければ、習得できていないことになります。模擬試験の回数は限られているため、早いうちに勉強方法を修正しなければいけません   自分では頑張って勉強しているつもりなのに、いつまでも模擬試験の点数が上がらなければ、どこが悪いのか悩んでしまうでしょう。「もっと頑張らなければ」と躍起になっても、どこを改善すれば良いのか、自分ではなかなか気づけないものです。  

成績が伸びず、医学部受験から逃げたい気持ちになる

  医学部を受験するために、友だちと遊ぶことや、趣味、娯楽を我慢して勉強している人もいるでしょう。   自分の時間を犠牲にして勉強しているにもかかわらず、成績が伸びなければ何のために勉強しているのか疑問を抱いてしまうかもしれませんストレスが溜まりすぎてしまうと、「医学部に合格する」という目標すら見失ってしまいそうです。  

勉強しても、医学部受験に受かる気がしない、つらい

  ひとりで勉強することには、孤独がともないます参考書や問題集があるとはいえ、今の勉強方法が正しいのか、自分ではなかなか分からないことも多いでしょう。手さぐりの状態で勉強を続けていると、本当にこれで良いのか不安になってしまいます。   「このままでは医学部に合格できる気がしない」という思いに駆られると、勉強を続けるのがつらくなってしまうでしょう。  

医学部受験勉強のコツ、知っていますか?

  医学部を受験するための勉強にはコツがあります。悩みを解消するためにも、自分の勉強方法を見直してみましょう。  

まずは狙っている大学の情報を調べる

  大学によって必要な科目、選考方法、受験をする最低条件などが変わってきます。 頑張って勉強した事が、あまり関係ない所だった・・・。とならないように、まずは目指す大学の受験情報をしっかりと確認しておきましょう。  
信州大学の医学部入試情報は下記の通りです。
信州大学の医学部情報
【アドミッションポリシー】
信州大学医学部医学科では次のような学生を求めています。
1.医師となる明確な目的意識を持っている
2.大学入学前の高等学校の課程等を能動的に幅広く学び,国語,地理歴史,公民,数学,理科,外国語で学習したことを身につけ, 医学を学んでゆくにあたって必要な基礎学力がある
3.医師となるのにふさわしい協調性,決断力,積極性を持っている
4.病める人を救う情熱,思いやりと奉仕の心,倫理観を持っている
5.将来の人類のために創造的な医学研究を志向するに必要な思考力・判断 力の素養と探究心を持っている  

大学入試までに履修すべき教科
・科目など
国語:十分な読解力,思考力,表現力,会話能力
地理歴史・公民:刻々と変化していく社会情勢に対応していくための基礎知識と社会的素養
数学:数学Ⅰ,数学Ⅱ,数学Ⅲ,数学A,数学Bについての十分な知識

・技能と数学的思考
理科:物理基礎,化学基礎,生物基礎の3科目,及び物理,化学,生物から2科目以上についての知識と科学的な思考力
英語:十分な読解力,表現力,会話能力  
本学科では,上記の素養を持つ学生を選抜するために,次に示す入学試験を実施します。  

【募集人員】
前期日程 95
後期日程 -
学校推薦型選抜Ⅱ 25(地元出身者枠15、地域枠10)
私費外国人留学生入試 若干名

【一般入試】
区分 前期日程
出願期間 1月25日~2月5日
試験日 2月25日・26日
第一段階選抜の 合格発表 2月22日
合格発表日 3月6日
入学手続日 3月8日~15日

  ≪2021年度 信州大学前期日程 配点≫
受験科目 共通テスト 前期個別入試
英語 100 150
数学 100 150
理科 100 150
国語 100 -
社会 50 -
面接・調査書 - 150
合計 450 600

・選考方法
大学入学共通テスト及び個別試験等における学力検査、面接、調査書を総合して行います。

・共通テスト科目
【数学】数ⅠA・数ⅡB(それぞれ50点ずつ)
【理科】物理、化学、生物から2科目
【社会】世界史B、日本史B、地理B、現社、倫、政経、倫・政経から1科目 ・個別入試科目
【数学】数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B(数Bは「数列」「ベクトル」から出題)
【理科】物基・物、化基・化、生基・生から2科目
【面接】面接では調査書を参考資料として利用します。  

医学部医学科では,志願者数の募集人員に対する倍率が4倍を超えた場合に,大学入学共通テス トの教科・科目の成績により第1段階選抜を行い,その合格者についてのみ個別試験等を行います。
ただし,上記倍率を超えた場合でも個別試験等を適切に実施できると判断した場合には,第1段 階選抜の倍率を緩和することがあります。  

≪2021年度 信州大学前期日程入試結果≫
年度 21年度 20年度 19年度
募集人数 95 95 100
志願者数 476 372 625
一次合格者 380 500
受験者数 323 310 444
合格者数 101 101 106
入学者数 95 95 100
 
≪信州大学前期日程入試 科目別傾向≫
【英語】 大問数は4問。問題量としてはそれほど多くはないが解答時間が90分と短いため、結果的に素早く解くことが求められる。問題傾向として、本文を読んで答える、すなわち読解力を求める問題が多く出題されているので、英文を読むことに慣れておく必要がある。また、空欄補充問題、英問英答問題など出題形式が多様なため、より幅広い問題を扱いながらの対策を行う必要がある。

【数学】 大問数は5問。それに対して小問がそれぞれ1,2問と少ないため、問題量は少ない。ただし、いわゆる誘導の問題がないため、応用問題をイチから解いていく能力が求められる。さまざまな単元の内容が出題されているため、自分の得意不得意を踏まえた時間配分を行うことが高得点につながる。

【物理】 【化学】 大問数は4問。理論・無機・有機化学の幅広い範囲から出題される。構造式などの図示を要求する問題が頻出するため、各事象について文章と図の両方をベースとして理解する必要がある。

【生物】 大問数は4問。転写と翻訳、免疫、神経などの人体に関わる問題が頻出。それぞれの大問に20~150字の記述問題があり、問われたことに対して的確に解答するために各事象について論理的に理解しておく必要がある。

  ≪現役学生講師からの学習ワンポイントアドバイス≫
標準的な内容が多いうえ、時間にもある程度の余裕があるため、取れる問題を絶対に落とさないことを意識すると良いでしょう。頻出の分野・問題は練習を重ねて、出題された際には瞬時に応えることが出来ると合格にかなり近づくと思います。  

英語に関して、知識問題というよりは、その場で読んだ文章に応じた答えを求める、すなわち読解力を重視する問題が多く見られました。英文を読むことに抵抗がなくなるように、単語数の少ない文章をたくさん読むと良いと思います。  

数学に関しては誘導がないことから、得点の差がつきやすい科目であると言えます。苦手な単元は克服し、基礎を固めながら少しずつ応用問題に取り組んでいくと良いでしょう。  

【学校推薦型選抜Ⅱ入試】
区分 AO入試
出願期間 11月19日~11月25日
試験日 12月4日
合格発表日 2月12日
入学手続日 2月15日~2月22日

  ≪2021年度 信州大学医学部学校推薦型選抜Ⅱ入試配点≫
受験科目 共通テスト
英語 200
数学 200
理科 200
国語 200
社会 100
合計 900

  ・選考方法
入学定員の一部について,大学入学共通テストを課さない「学校推薦型選抜Ⅰ」と,大学入学 共通テストを課す「学校推薦型選抜Ⅱ」を実施します。
なお,学校推薦型選抜の合格者が募集人員に満たない場合は,その不足した人員を一般選抜の 募集人員に加えます

・共通テスト科目
【数学】数ⅠA・数ⅡB(それぞれ100点ずつ)
【理科】物理、化学、生物から2科目
【社会】世界史B、日本史B、地理B、現社、倫、政経、倫・政経から1科目 ・個別入試科目
【課題論文】論理性、読解力、思考力、判断力等を問う
【面接】主に理科(特に化学及び生物)について、高い理解力を有しているかを問う、意欲、目的意識、実行力、適性等を問う。
【個人評価書】個人評価書の一部項目については、高校等の教員等が多段階評価の上、WEBから入力する。入力方法や提出期限等は、学生募集要項に記載するため、教員と十分に連絡を取り、不備の無いように準備すること。  

≪信州大学学校推薦型選抜Ⅱ入試結果≫
年度 21年度 20年度 19年度
募集人数 25 25 20
志願者数 67 73 61
一次合格者
受験者数 67 73 61
合格者数 25 25 20
入学者数 25 25 20
倍率 2.68 2.92 3.05

  【私費外国人留学生入試】
区分 私費外国人留学生入試
出願期間 1月4日~1月8日
試験日 2月25日・26日
合格発表日 3月6日
入学手続日 3月8日~3月15日

  ≪2021年度 信州大学医学部私費外国人留学生入試配点≫
受験科目 個別試験
英語 150
数学 150
理科 150
面接・日本留学試験・TOEIC L&R 又は TOEFL(PBT/iBT) 150
合計 600

  ・選考方法
入学定員の一部について,大学入学共通テストを課さない「学校推薦型選抜Ⅰ」と,大学入学 共通テストを課す「学校推薦型選抜Ⅱ」を実施します。 なお,学校推薦型選抜の合格者が募集人員に満たない場合は,その不足した人員を一般選抜の 募集人員に加えます

・個別入試科目
【数学】数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B
【理科】物基・物,化基・化,生基・生から2科目
【日本留学試験】日本語、数学(コース2)、理科(物理、化学、生物から2科目選択)
【TOEIC L&R 又はTOEFL(PBT/iBT)】2019~2020年のスコア   ※ 以下の基準を満たさない場合は,私費外国人留学生入試を受験しても合格者とはなりえません。  
【日本留学試験】合計得点680点以上  
【TOEIC L&R 又はTOEFL(PBT/iBT)】・TOEIC L&R700点以上 ・TOEFL(PBT) 540点以上 ・TOEFL(iBT) 72点以上

≪信州大学医学部私費外国人留学生入試結果≫ 2018~2021は非公開

高1~高2は基礎学力を身につける

  高校に入学してから、最初の2年間は基礎学力を身につける期間です   医学部の受験では、すべての科目で高得点を取らなければいけません。ほかの学部と比べて受験生のレベルが高いからです。それこそ、参考書の欄外にある補足事項まで全部覚えてしまうほどの勉強が必要です。   特に数学と英語は、しっかり基礎を身につけましょうなぜなら、この2科目の習得度によって、試験の結果が大きく左右されるからです。物理や化学の問題を解くときも役に立ちます。   数学は、1問あたりの点数が高く、ひとつの間違いがほかの問題に影響することも少なくありません。   数学の問題を解く上で必要なのは、応用力と計算力です前者は、単に数式や解法を覚えるだけでは不十分で、どのような問題で必要になのかを理解して初めて役に立ちます。多くの問題を解くことはもちろん、なぜその数式や解法になるのか、解説にも目を通したいところです。   後者は速く、かつ正確にできる力を求められます。正答率が上がるだけでなく、時間内に多くの問題を解けるようになるからです。   試験では数Ⅲまでが出題範囲ですが、中高一貫校でなければ、学校で習得するのは3年生の夏や秋までかかるため、それを覚えてすぐ受験に臨むのは不安がともないます。常に先取りして、2年生の終わりまでには共通テスト模試で8割以上を目指し、数Ⅲの基礎知識は習得しておきましょう。   英語は、長文の問題が多く、近年では作文もあります。勉強量によって明暗が分かれやすいところです。逆にいえば、しっかり勉強すると高得点を獲得できて、差をつけられる教科でもあります。   英語を解く上で必要なのは、語彙力や文法・語法・構文の知識ですこれらが身についてこそ、長文の問題や作文に対応できるようになります。   英語はひとつの単語が複数の意味を持っていることもあり、選択を間違えると誤訳の原因となります。漏れなく覚えて、どんなときにどんな意味になるのか使い分けできると、正しい和訳ができるでしょう。時間があれば、その単語や表現の成り立ちまで覚えておけば、より深く理解できるはずです。   語彙を増やすには、日本語にも精通していなければいけませんから、国語の勉強も不可欠といえるでしょう。すべての科目において、問題文を正確に読解する手助けになります。   理科は、化学・物理・生物・地学のうち2科目を選択して受験するのが基本です(1科目だけの医学部もあります)。地学は履修できる高校が限られるため、実質、残りの中から2科目という選択になるでしょう。   このうち、最も多い組み合わせが「化学と物理」です。この組み合わせでしか受験できない医学部も存在しますが、すべての受験生に適しているとは限りません。   物理は計算問題が多く、数学の得意不得意がそのまま反映されます得意であれば高得点を狙いやすいですが、そうでなければ得点が不足するだけでなく、ひとつの問題を解くのに時間がかかり、化学まで手が回らなくなるかもしれません。対策としては、数学と同じく基礎を固めて応用できるようにしたいところです。   一方、生物は読解力や考察力、文章力が求められ、知識の量が結果を左右します満点を取るのは難しいですが、勉強した分だけ点数になりやすい科目です。また、医学部に入学した後で学ぶ内容は、生物が基本となります。   そういった点からも、医学部側で指定がなければ、「化学と物理」にとらわれず、得意な科目を選択すると良いでしょう。   試験では問題数が多く、いかに早く解けるかが鍵となります。基本を身につけるのはもちろん、できるだけ多くの問題を経験しておきましょう。  

高3の夏は苦手科目を克服する

  3年生になると、すべての科目の基礎学力が身についているはずです。模擬試験も何度か経験して、自分の得意不得意も明確になっているでしょう。3年生の夏は、こうした苦手な科目や分野の克服に重点を置きます   苦手な科目や分野を克服するには、とにかく多くの問題と向き合うことが大事です。簡単な問題から始めて、順調に解けるようになったら、徐々に難しい問題に挑戦します。   どうしても解けない問題が出てきたら、自力だけで考えようとはせず、解答と解説を見ましょう解き方を知らない限り、自力で考えても解けないからです。勉強時間の短縮にもなります。   夏が終わるまでには、共通テストの問題を最低8割以上解けるくらいのレベルに達するように、勉強計画を立てましょう。  

高3の秋はアウトプットの練習をする

  勉強して、試験に必要な知識を蓄える行為はインプットです。ただし、それだけでは自分の知識にはならず、時間が経てば忘れてしまいます。インプットしたものを自分の知識として定着させるには、アウトプットが必要です   手持ちの問題集に加えて、模擬試験や医学部ごとの過去問を利用して、勉強内容をアウトプットする機会を増やしましょう。   勉強した内容を誰かに説明するのもおすすめです。分かりやすく人に説明できることは、知識が身についている証拠です。逆に、説明に詰まるところがあれば、その部分の知識は不足しているので、もう一度学び直しましょう。  

模試や過去問で本質的な経験を積む

  過去問は、実際に出題された問題がほぼそのままの形で掲載されているので、本番のシミュレーションになったり、出題傾向を把握できるのがメリットです   希望条件の範囲内で、一次試験、二次試験の入試日程が重なっていない大学の過去問にはすべて目を通しておきましょう。   模擬試験であれば、本番と同じ雰囲気で問題を解くことができます参加者の中で自分がどれくらいのレベルにあるかが分かったら、時間配分や勉強方法などを含め、どのように対策するべきかの指針にしましょう。   模擬試験は数多く実施されていますが、やみくもに受けるのはおすすめできません。ひとつの模擬試験につき、必ず復習する時間が必要だからです。共通テストと二次試験対策で、それぞれ最低でも2~3回ほど受けると良いでしょう。これとは別に医学部ごとの対策模試があれば、参加するのがおすすめです  

小論文、面接の対策を徹底する

  医学部の試験では、必ずといっていいほど、小論文の問題と面接があります。   小論文と面接には、共通するふたつの課題がありますひとつは医師としての資質です。つまり、どのような問題、あるいは質問であっても、医師になる前提で回答しなればいけません。   もうひとつは、自分の意図を出題者や質問者に的確に伝える能力です。いくら自分の中で正しい回答があっても、それが相手に伝わらなければ意味がありません。小論文であれば文章、面接であれば自分の言葉で伝える必要があります。   小論文や面接の対策をひとりで行うのは、難しいものです。なぜなら、ひとりだけでは自分の回答が適切かどうか分からないからです。相手がいて、フィードバックを受けてこそ、初めて不足しているところに気づけます   例えば、小論文であれば添削であり、面接であれば指導です。できれば、医学部の受験に精通したプロに依頼するのが望ましいでしょう  

しっかりと勉強量を確保

  同じ医学部でも、国公立大学の試験はハイレベルです。さらに、共通テストと二次試験のふたつのハードルをクリアしなければなりません。共通テストでは正答率が9割前後、二次試験では6~7割程度が目安です   私立大学もほかの学部と比べるとレベルが高く、偏差値は国公立大学と同じく最低でも60以上が基準となります。とはいえ、科目に国語や社会が含まれていないところが多いため、国公立大学よりは幾分、負担が少ないかもしれません。   ただし、国公立大学と併願して受ける人が多いため、倍率は15倍前後の狭き門となります。やはり高い正答率が必要です   どちらを受験するにしても、合格するために勉強量はしっかりと確保しましょう。  

よい睡眠をしっかりととる

  睡眠不足が蓄積されると集中力が徐々に削られてしまい、効率が著しく低下していくと言われています。 徹夜で勉強をして睡眠時間が4時間や5時間になっていませんか? しっかりと勉強量を確保し、良い睡眠もとる。これも受験勉強において大事です。   勉強と睡眠を両立させるためにも、一日の行動をしっかりと計画しておきましょう。  

合格する勉強計画の立て方

  では、合格するための勉強計画は、どのように立てればいいのでしょうか。順を追って見てみましょう。  

現時点での自分の実力を把握

  まずは、模擬試験を受けます。できれば、共通テストの模試と、二次試験や私立大学の一般選抜に対応している記述模試の2種類です   先述のとおり、模擬試験では点数や順位で、現在の自分のレベルや苦手とする分野が分かります。自分が志望する医学部のレベルと、どれくらいの差があるのか分かったら、それを埋めるべく、得意分野を伸ばし苦手分野を克服できるように勉強する内容を決めましょう。  

入試の流れを確認

  勉強できる期間は、限られています。志望する医学部の入試日程と科目を調べ、どこで何を勉強するか、大まかに計画しましょう適宜、模擬試験を受けて到達度を確認するのも大事です。   基本的に国公立も私立も最初の試験は11月ですが、出願は前年の9月ごろと、もっと早くなります。そこまでに目標とするレベルに近付いている状態に達しておきたいところです。  

年間計画を立てる

  目標とするレベルが遠いほど、すぐに達成するのは困難です。本試験まで日数があるなら、段階的に目標を設定しましょう達成しやすい目標にすることで、心理的な負担を減らしモチベーションも維持しやすくなるはずです。   模擬試験の点数や順位は、目標に設定しやすい数値でしょう。また、特定の日まで苦手分野を克服して、問題をすらすら解けるようにするなど、習得度を目標にするのも良さそうです。   1年を通して中期的な計画を立てるようにしましょう  

1週間の勉強習慣を確立する

  1年間の中期的な計画が決まったら、今度は1週間単位でスケジュールを組みます。   ここでのポイントは、7日間しっかりとスケジュールを組むのではなく、6日間で振り分けることです例えば、1日6時間の勉強を7日間行うと決めたとします。これでは、どこかで予定が狂ったとき、埋め合わせるのが困難です。   1日の空きがあれば、予備日として調整できます。予備日とするのは日曜日がおすすめです。学校が休みなので、予定どおりに勉強できれば復習日に充てることができます。息抜きとして、思い切って丸一日休みにしても良いでしょう。   もうひとつのポイントは、睡眠時間の確保です睡眠は体力を回復するために不可欠ですし、記憶の定着は睡眠を通して行われるといわれています。   睡眠時間を考えると、冒頭で述べたとおり、現役の高校生で無理なく勉強できるのは6時間前後、浪人生であれば12時間前後といえます。   もし、部活動などで、時間を確保しにくい場合は、後述する方法で効率よく勉強し、時間が不足するときは日曜日を活用しましょう。   こうして確保した時間は、必ず勉強するよう厳守したいものです。すべてを厳守するのが難しければ「コアタイム」を設定し、その間だけは必ず勉強するように心がけます。勉強した時間を記録すれば、自分がどれだけ勉強したか意識できるようになるでしょう。  

苦手を克服する勉強法

  勉強でつまずきやすいのが苦手分野の克服です。苦手な教科は、理解するのも問題を解くのも時間がかかります。そのため、モチベーションも下がりがちです。どのように克服すればいいのでしょうか。  

アウトプットを意識する

  先ほど触れたとおり、アウトプットはインプットした知識の定着を促してくれます。知識をインプットしたら、すぐに問題集を解いてアウトプットを繰り返しましょう誰かに説明するのも効果的です。回数を重ねるごとに、どこまで理解できたのか定着具合を実感できるでしょう。  

勉強方法を理解度に応じて変える

  医学部の受験に特化した参考書は数多く販売されており、勉強方法もインターネット上などで多数紹介されています。しかし、そのすべてが自分に適しているとは限りません。また、理解度に応じて適している参考書や勉強方法は変わります。   もし、現在の理解度に対して、参考書が難しく感じるのであれば、もっと分かりやすいものを選んでみましょう勉強方法も効率性ばかりを重視せず、理解度が深まる方法を選びたいものです。  

集中できる環境を整える

  苦手な分野ほど、集中して勉強するのは難しくなります。せめて、環境だけでも整えて、少しでも集中できるようにしましょう。   例えば、机の整理です散らかっていると、気を取られてしまいます。特にスマートフォンは、視界に入らないところにしまいましょう。着信音も気を取られる原因になるので、マナーモードにするか電源をOFFにしたいところです。   タブレットやパソコンを使って勉強する際は、無関係なアプリはできるだけ削除しておきますしかし、ネットサーフィンなどに気を取られるのであれば、やはり参考書、問題集、筆記用具、メモ用紙だけで勉強するのがベストです   正しい姿勢を維持するのも、集中しやすくなるポイントのひとつです椅子に座ったときの正しい姿勢は、深く腰かけ、背筋をまっすぐ伸ばし、机とお腹との間が握りこぶしひとつ分で、ひざ下を垂直に下ろした状態です。このとき、お尻と背中は角度が90度になっています。   また、集中できなくなったらこまめに休憩を挟むようにしましょう一度に人間が集中できる時間は、45分が限界といわれています。勉強に慣れていなければ、もっと短いかもしれません。気持ちがだれてしまったら10分程度の休憩を取り、再び勉強に戻るのを繰り返せば、ずっと机に向かい続けるよりも集中しやすくなります。少し体を動かしてリフレッシュするのも良いですし、イスにもたれたり、机の上でうつ伏せしたりして仮眠を取るのも気分転換になります。睡眠を取るときは、寝すぎないよう目覚ましをつけておくと安心です。   ただし、試験では1科目に80分~120分を要します。その時間はしっかりと集中できるようになっておかなければなりません。本番へ向けて、普段の学習から試験の時間に慣れるための学習方法を取り入れる方もいれば、入試の2週間~1か月前から取り入れて徐々に慣れていくという方法をとる方もいます。自分にあった学習方法を模索しましょう。   ときには、場所を変えるのも良いでしょうバスや電車で通学しているなら、乗車中が恰好の勉強時間です。図書館や学校の自習室を利用するのもおすすめです。  

苦手分野を把握してくれている身近な先生を頼る

  身近な学校の先生にも相談してみましょう過去の成績から客観的に弱点や苦手な分野を把握して、どのように勉強すべきかアドバイスしてくれるはずです。先生によっては、小論文の添削をしてくれたり、面接のシミュレーションに付き合ってくれるかもしれません。ひとりでは行き詰っていた課題も、克服するヒントが得られるでしょう。  

どうしても上手くいかないと悩む人へ

  これらのコツを実践しても、成績が伸び悩んだり、苦手な分野を克服できなかったり、上手くいかないこともあるでしょう。自力で現状を客観的に分析して、課題をピックアップして、自分に適した方法で勉強するのは非常に難しいものです。特に、小論文や面接対策はなおさらです。   上手くいかないときは自分を責めてしまいがちですが、決して自分自身が悪いわけではありません大切なのは、今の自分に何が足りていないのか、自分に合った勉強方法を知ることです。  

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まとめ

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