奈良県立医科大学|医学部受験情報の傾向と対策

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奈良県立医科大学|医学部受験情報の傾向と対策

医学部受験勉強のこんな悩み、抱えていませんか?

医学部を受験するために勉強しても、思うように模擬試験の点数が上がらなくて悩みを抱えている人は多いでしょう。医学部の受験は難易度が高く、漠然と勉強しているだけでは合格は難しいかもしれません。 勉強計画の立て方や勉強方法など、合格に向けて前進するためのコツを紹介します。まずは、多くの受験生が抱えている勉強の悩みを見てみましょう。

勉強する時間が足りず、医学部受験に間に合うか不安

医学部を受験するには、十分な勉強時間の確保は欠かせません。しかし、現役の高校生は一日のほとんどを学校の授業に費やします。部活動もしている場合は、勉強に充てられる時間が限られてしまうのです。 勉強時間が足りず、受験日が近づいているのに成果が上がらない、または設定した目標に到達できていないと、不安を抱いてしまうでしょう。

頑張って勉強しても、医学部の模試判定が上がらない

勉強の到達度を分かりやすく示してくれるのが、定期的に行われる模擬試験です。当然、目標の点数に届いていなければ、習得できていないことになります。 模擬試験の回数は限られているため、早いうちに勉強方法を修正しなければいけません。 自分では頑張って勉強しているつもりなのに、いつまでも模擬試験の点数が上がらなければ、どこが悪いのか悩んでしまうでしょう。「もっと頑張らなければ」と躍起になっても、どこを改善すれば良いのか、自分ではなかなか気づけないものです。

成績が伸びず、医学部受験から逃げたい気持ちになる

医学部を受験するために、友だちと遊ぶことや、趣味、娯楽を我慢して勉強している人もいるでしょう。 自分の時間を犠牲にして勉強しているにもかかわらず、成績が伸びなければ何のために勉強しているのか疑問を抱いてしまうかもしれません。ストレスが溜まりすぎてしまうと、「医学部に合格する」という目標すら見失ってしまいそうです。

勉強しても、医学部受験に受かる気がしない、つらい

ひとりで勉強することには、孤独がともないます。参考書や問題集があるとはいえ、今の勉強方法が正しいのか、自分ではなかなか分からないことも多いでしょう。手さぐりの状態で勉強を続けていると、本当にこれで良いのか不安になってしまいます。 「このままでは医学部に合格できる気がしない」という思いに駆られると、勉強を続けるのがつらくなってしまうでしょう。

医学部受験勉強のコツ、知っていますか?

医学部を受験するための勉強にはコツがあります。悩みを解消するためにも、自分の勉強方法を見直してみましょう。

まずは狙っている大学の情報を調べる

大学によって必要な科目、選考方法、受験をする最低条件などが変わってきます。 頑張って勉強した事が、あまり関係ない所だった・・・。とならないように、まずは目指す大学の受験情報をしっかりと確認しておきましょう。
奈良県立医科大学の医学部入試情報は下記の通りです。
奈良県立医科大学の医学部情報
【アドミッションポリシー】
本学は、医学、看護学およびこれらの関連領域で活躍できる人材を育成するとともに、国際的に通用する高度の研究と医療を通じて、医学および看護学の発展を図り、地域社会さらには広く人類の福祉に寄与することを理念とする。
本学は、医学・医療の分野において社会に貢献できる人材を育成するため、次のような資質を持った人を求めています。

1.医師となる自覚が強く、人を思いやる心をもつ、人間性豊かな人
2.患者安全の観点から患者が安心して受診できる医師となれる人
3.将来性豊かで、奈良県だけでなく日本、世界の医学界をリードできる人

【募集人員】
前期日程 22
後期日程 53
学校推薦型選抜(緊急医師確保) 13
学校推薦型選抜(地域枠) 25

【一般入試 前期日程】
区分 前期日程
出願期間 【インターネット登録】1月7日~2月3日 【出願書類の提出】1月25日~2月5日
試験日 2月25日(学科試験)、26日(面接)
合格発表日 【第1段階選抜】2月16日 【第2段階選抜】3月9日
入学手続日 3月14日
追加合格者連絡 3月28日以降

≪2021年度 奈良県立医科大学前期日程 配点≫
受験科目 共通テスト 前期個別入試
英語 200 150
数学 200 150
理科 300 150
国語 100 -
社会 100 -
面接 - 実施
合計 900(450) 450

・選考方法
入学志願者が募集人員の 15 倍を超えた場合は、大学入学共通テストの成績を各教科の配点に基づき換算した成績(以下*)により第1段階選抜を実施することがあります。第1段階選抜を実施しない場合は、入学志願者全員を第1段階選抜合格とします。
*国語は大学入学共通テストの得点を 1/2 倍します。
*理科は大学入学共通テストの得点を 3/2 倍します。
*外国語「英語」の配点については、リーディング配点 100 点を 150 点満点に、リスニング配点 100 点を 50 点満点に換算し、合計 200 点満点とします。 なお、聴覚障がい等によりリスニングを免除された者については、リーディング100 点を 200 点満点に換算します。
最終合格者決定の際には、大学入学共通テスト得点の合計を 1/2 倍します。 面接の配点はありませんが、面接の結果、アドミッションポリシーに照らして適性を欠くと判断された場合は、大学入学共通テスト、学科試験の成績にかかわらず不合格とします。

・共通テスト科目
【数学】 数ⅠA(必須)、 数ⅡB・簿記会計・情報関係基礎(うち1科目)ただし、『簿記・会計』、『情報関係基礎』を選択解答できる者は、高等学校等においてこれらの課程を履修した者及び文部科学大臣の指定を受けた専修学校高等課程の修了(見込み)者に限ります。
【理科】物理、化学、生物から2科目
【社会】世界史B、日本史B、地理B、現社、倫、政経、倫・政経から1科目
【外国語】英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目

・個別入試科目
【数学】数ⅠA・数ⅡB、数Ⅲ(『数学B』は〔数列、ベクトル〕を出題範囲とします。)
【理科】物基・物、化基・化、生基・生から2科目
【外国語】『コミュニケーション英語Ⅰ』、『コミュニケーション英語Ⅱ』、『コミュニケーション英語Ⅲ』、『英語表現Ⅰ』、『英語表現Ⅱ』。

≪2021年度 奈良県立医科大学前期日程入試結果≫
年度 21年度 20年度 19年度
募集人数 22 22 22
志願者数 153 163 205
実受験者数 123 138 178
合格者数 22 22 22
入学者数 22 22 22

≪奈良県立医科大学前期日程入試 科目別傾向≫
【英語】 大問数は3問。長文読解問題が1問、英作文問題が2問。長文読解では基本的に日本語での記述、および英訳が求められる。注釈に難しい単語の訳が添えられているのでしっかりと確認しながら読み進めたい。英作文では1問は近年の社会情勢を、1問は解答者の経験をテーマにしているので、過去問を参照しつつ具体的な出題傾向を掴んだ上で練習を積む必要がある。

【数学】 大問数は5,6問。ベクトル・数列問題、確立問題が頻出。空欄補充型の問題が出題され、記述で解答する問題は少ない。空欄付近の文章をしっかり読み、誘導を受けた上で答えると良い。標準的な難易度の問題が多いため、しっかりと基礎を固めてから臨みたい。

【化学】 1ページほどの小問が20問弱ほど出題される珍しい形式をとる。標準的なレベルの問題を時間内に確実に解くために、事前縦鼻として基礎を固めた上で、時間配分について過去問を利用しつつ作戦を立てておくと良い。

【生物】 大問数は10問程度。基礎的な内容が多いが、問題数が多いうえ、字数指定のない記述問題なども出題されるため時間配分を意識しないと解ききれない恐れがある。自分の苦手・得意分野を踏まえた対策を練ると良いだろう。

≪現役学生講師からの学習ワンポイントアドバイス≫  
標準的な問題が多く、その上で時間配分の意識が重要となる科目があるため、早い時期に基礎を固めてしまって過去問演習に取り組むと良いと思います。苦手分野に関しては、無くしてしまえれば一番良いですが、仮に本番で出題されたときにどれだけ時間をかけるかなどの作戦を練ることでも得点アップにつながると思います。特に化学は問題形式が特殊なうえ問題数が多いため、順番に解くことよりも最後の問題までしっかりと時間内に確認し、その上で解ける問題から解くことを意識すると良いでしょう。  英語は英作文が多く出題されています。事前にたくさん練習を積み、自分が使いやすい表現をストックすると良いでしょう。また日頃から新聞やニュースなどから、近年取り上げられている問題などにも興味を向けておくと良いかもしれません。

【一般入試 後期日程】
区分 後期日程
出願期間 【インターネット登録】1月25日~2月5日
試験日 3月12日(学科試験)、13日(面接)
合格発表日 【第1段階選抜】3月2日 【第2段階選抜】3月22日
入学手続日 3月25日
追加合格者連絡 3月28日以降

≪2021年度 奈良県立医科大学後期日程 配点≫
受験科目 共通テスト 前期個別入試
英語 200 225
数学 200 225
理科 300 450
国語 100
社会 100 -
面接 - 実施
合計 900(450) 900

・選考方法
入学志願者が募集人員の 14 倍を超えた場合は、大学入学共通テストの成績を各教科の配点に基づき換算した成績(以下*)により第1段階選抜を実施することがあります。第1段階選抜を実施しない場合は、入学志願者全員を第1段階選抜合格とします。
*国語は大学入学共通テストの得点を 1/2 倍します。
*理科は大学入学共通テストの得点を 3/2 倍します。
*外国語「英語」の配点については、リーディング配点 100 点を 150 点満点に、リスニング配点 100 点を 50 点満点に換算し、合計 200 点満点とします。 なお、聴覚障がい等によりリスニングを免除された者については、リーディング100 点を 200 点満点に換算します。 最終合格者決定の際には、大学入学共通テスト得点の合計を 1/3 倍します。 面接の配点はありませんが、面接の結果、アドミッションポリシーに照らして適性を欠くと判断された場合は、大学入学共通テスト、学科試験の成績にかかわらず不合格とします。

・共通テスト科目
【数学】 数ⅠA(必須)、 数ⅡB・簿記会計・情報関係基礎(うち1科目)ただし、『簿記・会計』、『情報関係基礎』を選択解答できる者は、高等学校等においてこれらの課程を履修した者及び文部科学大臣の指定を受けた専修学校高等課程の修了(見込み)者に限ります。
【理科】物理、化学、生物から2科目
【社会】世界史B、日本史B、地理B、現社、倫、政経、倫・政経から1科目
【外国語】英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目 ・個別入試科目
【数学】数ⅠA・数ⅡB、数Ⅲ(『数学B』は〔数列、ベクトル〕を出題範囲とします。)
【理科】物基・物、化基・化、生基・生から2科目
【外国語】『コミュニケーション英語Ⅰ』、『コミュニケーション英語Ⅱ』、『コミュニケーション英語Ⅲ』、『英語表現Ⅰ』、『英語表現Ⅱ』

≪2021年度 奈良県立医科大学後期日程入試結果≫
年度 21年度 20年度 19年度
募集人数 53 53 53
志願者数 888 968 797
実受験者数 271 298 358
合格者数 67 64 64
入学者数 53 53 53

≪奈良県立医科大学後期日程入試 科目別傾向≫
【英語】 大問数は4問。基本的に前期の問題傾向と同様だが、前期に比べて長文読解問題が1問分増えた内容となるため時間配分のよりいっそう注意が必要である。英作文のうち1問は配点が60点と高いので、確実に時間をかけて高得点を狙いたい。

【数学】 大問数は4問。前期とは違い、空欄問題は無く、証明問題など記述での解答が要求される。誘導がない問題も多く出題されるため、過去問を利用しつつ、幅広い単元について応用問題をこなしておきたい。

【化学】 大問数は5問。基礎的な内容から、具体的な実験技法について深く問うものなど幅広い難易度の問題が出題される。問題文の空欄を補充する問題なども出題されており、基礎を固めた上での応用力が求められる。

【生物】 大問数は5問。基礎的な内容から、具体的な実験技法について深く問うものなど幅広い難易度の問題が出題される。問題文の空欄を補充する問題なども出題されており、基礎を固めた上での応用力が求められる。

【学校推薦型選抜Ⅱ】
区分 学校推薦型選抜(緊急医師確保/地域枠)
出願期間 【インターネット登録】12月4日~12月17日 【出願書類の提出】12月15日~12月18日
試験日 2月6日(学科試験)、7日(面接)
合格発表日 2月16日
入学手続日 2月20日

≪2021年度 奈良県立医科大学 学校推薦型選抜Ⅱ(緊急医師確保)配点≫
受験科目 共通テスト 個別
英語 200 150
数学 200 150
理科 300 150
国語 100
社会 100 -
面接 実施
合計 900 450

・選考方法
奈良県立医科大学医学部医学科では、高等学校もしくは中等教育学校(以下「高等学校等」という。)卒業見込みの者又は卒業した者(平成 31 年 3 月以降に卒業した者に限る。)を対象にした学校推薦型選抜(緊急医師確保特別入学試験)(以下、「緊急医師確保特別入学試験」と記載)を実施します。人物、学力ともに優秀である上に、本学を志望する明確な動機と医学の分野で地域社会に貢献しようとする強い意欲を持ち、高等学校等 3 年間の評価に基づいて真に優秀で将来性のある入学志願者から、大学入学共通テストの成績、個別学力検査等(学科試験、面接)の評価によって選抜します。

・共通テスト科目
【数学】 数ⅠA(必須)、 数ⅡB・簿記会計・情報関係基礎(うち1科目)ただし、『簿記・会計』、『情報関係基礎』を選択解答できる者は、高等学校等においてこれらの課程を履修した者及び文部科学大臣の指定を受けた専修学校高等課程の修了(見込み)者に限ります。
【理科】物理、化学、生物から2科目
【社会】世界史B、日本史B、地理B、現社、倫、政経、倫・政経から1科目
【外国語】英語(リスニング必須)、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目
*国語は大学入学共通テストの得点を 1/2 倍します。
*理科は大学入学共通テストの得点を 3/2 倍します。
*外国語「英語」の配点については、リーディング配点 100 点を 150 点満点に、リスニング配点 100 点を 50 点満点に換算し、合計 200 点満点とします。なお、聴覚障がい等によりリスニングを免除された者については、リーディング100 点を 200 点満点に換算します。 最終合格者決定の際には、大学入学共通テスト得点の合計を 1/2 倍します。

・個別入試科目
【数学】数ⅠA・数ⅡB、数Ⅲ(『数学B』は〔数列、ベクトル〕を出題範囲とします。)
【理科】物基・物、化基・化、生基・生から2科目
【外国語】『コミュニケーション英語Ⅰ』、『コミュニケーション英語Ⅱ』、『コミュニケーション英語Ⅲ』、『英語表現Ⅰ』、『英語表現Ⅱ』 面接の配点はありませんが、面接の結果、アドミッションポリシーに照らして適性を欠くと判断された場合は、大学入学共通テスト、学科試験の成績にかかわらず不合格とします。

≪奈良県立医科大学 学校推薦型選抜(緊急医師確保) 入試結果≫
年度 20年度 19年度 18年度
募集人数 13 13 13
志願者数 75 123 126
実受験者数 72 116 117
合格者数 13 13 13
入学者数 13 13 13

≪2021年度 奈良県立医科大学 学校推薦型選抜(地域枠)配点≫
受験科目 共通テスト 個別
英語 200 150
数学 200 150
理科 300 150
国語 100
社会 100 -
面接 実施
合計 900 450

・選考方法
奈良県立医科大学医学部医学科では、高等学校もしくは中等教育学校(以下「高等学校等」とい う。)卒業見込みの者又は卒業した者(平成 31 年 3 月以降に卒業した者に限る。)を対象に、学校推 薦型選抜(地域枠入学試験)(以下「地域枠入学試験」と記載)を実施します。人物、学力ともに優 秀で、本学を志望する明確な動機と卒業後に奈良県内で地域医療に貢献しようとする強い意欲をも ち、高等学校等3年間の評価に基づいて真に優秀で将来性のある入学志願者から、大学入学共通テス トの成績、個別学力検査等(学科試験、面接)の評価によって選抜します。

・共通テスト科目
【数学】 数ⅠA(必須)、 数ⅡB・簿記会計・情報関係基礎(うち1科目)ただし、『簿記・会計』、『情報関係基礎』を選択解答できる者は、高等学校等においてこれらの課程を履修した者及び文部科学大臣の指定を受けた専修学校高等課程の修了(見込み)者に限ります。
【理科】物理、化学、生物から2科目
【社会】世界史B、日本史B、地理B、現社、倫、政経、倫・政経から1科目
【外国語】英語(リスニング必須)、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目
*国語は大学入学共通テストの得点を 1/2 倍します。
*理科は大学入学共通テストの得点を 3/2 倍します。
*外国語「英語」の配点については、リーディング配点 100 点を 150 点満点に、リスニング配点 100 点を 50 点満点に換算し、合計 200 点満点とします。なお、聴覚障がい等によりリスニングを免除された者については、リーディング100 点を 200 点満点に換算します。 最終合格者決定の際には、大学入学共通テスト得点の合計を 1/2 倍します。

・個別入試科目
【数学】数ⅠA・数ⅡB、数Ⅲ(『数学B』は〔数列、ベクトル〕を出題範囲とします。)
【理科】物基・物、化基・化、生基・生から2科目
【外国語】『コミュニケーション英語Ⅰ』、『コミュニケーション英語Ⅱ』、『コミュニケーション英語Ⅲ』、『英語表現Ⅰ』、『英語表現Ⅱ』 面接の配点はありませんが、面接の結果、アドミッションポリシーに照らして適性を欠くと判断された場合は、大学入学共通テスト、学科試験の成績にかかわらず不合格とします。

≪奈良県立医科大学 学校推薦型選抜(緊急医師確保) 入試結果≫
年度 20年度 19年度 18年度
募集人数 25 25 25
志願者数 143 149 169
実受験者数 140 147 168
合格者数 25 25 25
入学者数 25 25 25
 

高1~高2は基礎学力を身につける

高校に入学してから、最初の2年間は基礎学力を身につける期間です。 医学部の受験では、すべての科目で高得点を取らなければいけません。ほかの学部と比べて受験生のレベルが高いからです。それこそ、参考書の欄外にある補足事項まで全部覚えてしまうほどの勉強が必要です。 特に数学と英語は、しっかり基礎を身につけましょう。なぜなら、この2科目の習得度によって、試験の結果が大きく左右されるからです。物理や化学の問題を解くときも役に立ちます。 数学は、1問あたりの点数が高く、ひとつの間違いがほかの問題に影響することも少なくありません。 数学の問題を解く上で必要なのは、応用力と計算力です。前者は、単に数式や解法を覚えるだけでは不十分で、どのような問題で必要になのかを理解して初めて役に立ちます。多くの問題を解くことはもちろん、なぜその数式や解法になるのか、解説にも目を通したいところです。 後者は速く、かつ正確にできる力を求められます。正答率が上がるだけでなく、時間内に多くの問題を解けるようになるからです。 試験では数Ⅲまでが出題範囲ですが、中高一貫校でなければ、学校で習得するのは3年生の夏や秋までかかるため、それを覚えてすぐ受験に臨むのは不安がともないます。常に先取りして、2年生の終わりまでには共通テスト模試で8割以上を目指し、数Ⅲの基礎知識は習得しておきましょう。 英語は、長文の問題が多く、近年では作文もあります。勉強量によって明暗が分かれやすいところです。逆にいえば、しっかり勉強すると高得点を獲得できて、差をつけられる教科でもあります。 英語を解く上で必要なのは、語彙力や文法・語法・構文の知識です。これらが身についてこそ、長文の問題や作文に対応できるようになります。 英語はひとつの単語が複数の意味を持っていることもあり、選択を間違えると誤訳の原因となります。漏れなく覚えて、どんなときにどんな意味になるのか使い分けできると、正しい和訳ができるでしょう。時間があれば、その単語や表現の成り立ちまで覚えておけば、より深く理解できるはずです。 語彙を増やすには、日本語にも精通していなければいけませんから、国語の勉強も不可欠といえるでしょう。すべての科目において、問題文を正確に読解する手助けになります。 理科は、化学・物理・生物・地学のうち2科目を選択して受験するのが基本です(1科目だけの医学部もあります)。地学は履修できる高校が限られるため、実質、残りの中から2科目という選択になるでしょう。 このうち、最も多い組み合わせが「化学と物理」です。この組み合わせでしか受験できない医学部も存在しますが、すべての受験生に適しているとは限りません。 物理は計算問題が多く、数学の得意不得意がそのまま反映されます。得意であれば高得点を狙いやすいですが、そうでなければ得点が不足するだけでなく、ひとつの問題を解くのに時間がかかり、化学まで手が回らなくなるかもしれません。対策としては、数学と同じく基礎を固めて応用できるようにしたいところです。 一方、生物は読解力や考察力、文章力が求められ、知識の量が結果を左右します。満点を取るのは難しいですが、勉強した分だけ点数になりやすい科目です。また、医学部に入学した後で学ぶ内容は、生物が基本となります。 そういった点からも、医学部側で指定がなければ、「化学と物理」にとらわれず、得意な科目を選択すると良いでしょう。 試験では問題数が多く、いかに早く解けるかが鍵となります。基本を身につけるのはもちろん、できるだけ多くの問題を経験しておきましょう。

高3の夏は苦手科目を克服する

3年生になると、すべての科目の基礎学力が身についているはずです。模擬試験も何度か経験して、自分の得意不得意も明確になっているでしょう。3年生の夏は、こうした苦手な科目や分野の克服に重点を置きます。 苦手な科目や分野を克服するには、とにかく多くの問題と向き合うことが大事です。簡単な問題から始めて、順調に解けるようになったら、徐々に難しい問題に挑戦します。 どうしても解けない問題が出てきたら、自力だけで考えようとはせず、解答と解説を見ましょう。解き方を知らない限り、自力で考えても解けないからです。勉強時間の短縮にもなります。 夏が終わるまでには、共通テストの問題を最低8割以上解けるくらいのレベルに達するように、勉強計画を立てましょう。

高3の秋はアウトプットの練習をする

勉強して、試験に必要な知識を蓄える行為はインプットです。ただし、それだけでは自分の知識にはならず、時間が経てば忘れてしまいます。インプットしたものを自分の知識として定着させるには、アウトプットが必要です。 手持ちの問題集に加えて、模擬試験や医学部ごとの過去問を利用して、勉強内容をアウトプットする機会を増やしましょう。 勉強した内容を誰かに説明するのもおすすめです。分かりやすく人に説明できることは、知識が身についている証拠です。逆に、説明に詰まるところがあれば、その部分の知識は不足しているので、もう一度学び直しましょう。

模試や過去問で本質的な経験を積む

過去問は、実際に出題された問題がほぼそのままの形で掲載されているので、本番のシミュレーションになったり、出題傾向を把握できるのがメリットです。 希望条件の範囲内で、一次試験、二次試験の入試日程が重なっていない大学の過去問にはすべて目を通しておきましょう。 模擬試験であれば、本番と同じ雰囲気で問題を解くことができます。参加者の中で自分がどれくらいのレベルにあるかが分かったら、時間配分や勉強方法などを含め、どのように対策するべきかの指針にしましょう。 模擬試験は数多く実施されていますが、やみくもに受けるのはおすすめできません。ひとつの模擬試験につき、必ず復習する時間が必要だからです。 共通テストと二次試験対策で、それぞれ最低でも2~3回ほど受けると良いでしょう。これとは別に医学部ごとの対策模試があれば、参加するのがおすすめです。

小論文、面接の対策を徹底する

医学部の試験では、必ずといっていいほど、小論文の問題と面接があります。 小論文と面接には、共通するふたつの課題があります。ひとつは医師としての資質です。つまり、どのような問題、あるいは質問であっても、医師になる前提で回答しなればいけません。 もうひとつは、自分の意図を出題者や質問者に的確に伝える能力です。いくら自分の中で正しい回答があっても、それが相手に伝わらなければ意味がありません。小論文であれば文章、面接であれば自分の言葉で伝える必要があります。 小論文や面接の対策をひとりで行うのは、難しいものです。なぜなら、ひとりだけでは自分の回答が適切かどうか分からないからです。相手がいて、フィードバックを受けてこそ、初めて不足しているところに気づけます。 例えば、小論文であれば添削であり、面接であれば指導です。できれば、医学部の受験に精通したプロに依頼するのが望ましいでしょう。

しっかりと勉強量を確保

同じ医学部でも、国公立大学の試験はハイレベルです。さらに、共通テストと二次試験のふたつのハードルをクリアしなければなりません。共通テストでは正答率が9割前後、二次試験では6~7割程度が目安です。 私立大学もほかの学部と比べるとレベルが高く、偏差値は国公立大学と同じく最低でも60以上が基準となります。とはいえ、科目に国語や社会が含まれていないところが多いため、国公立大学よりは幾分、負担が少ないかもしれません。 ただし、国公立大学と併願して受ける人が多いため、倍率は15倍前後の狭き門となります。やはり高い正答率が必要です。 どちらを受験するにしても、合格するために勉強量はしっかりと確保しましょう。

よい睡眠をしっかりととる

睡眠不足が蓄積されると集中力が徐々に削られてしまい、効率が著しく低下していくと言われています。 徹夜で勉強をして睡眠時間が4時間や5時間になっていませんか? しっかりと勉強量を確保し、良い睡眠もとる。これも受験勉強において大事です。 勉強と睡眠を両立させるためにも、一日の行動をしっかりと計画しておきましょう。

合格する勉強計画の立て方

では、合格するための勉強計画は、どのように立てればいいのでしょうか。順を追って見てみましょう。

現時点での自分の実力を把握

まずは、模擬試験を受けます。できれば、共通テストの模試と、二次試験や私立大学の一般選抜に対応している記述模試の2種類です。 先述のとおり、模擬試験では点数や順位で、現在の自分のレベルや苦手とする分野が分かります。自分が志望する医学部のレベルと、どれくらいの差があるのか分かったら、それを埋めるべく、得意分野を伸ばし苦手分野を克服できるように勉強する内容を決めましょう。  

入試の流れを確認

勉強できる期間は、限られています。志望する医学部の入試日程と科目を調べ、どこで何を勉強するか、大まかに計画しましょう。適宜、模擬試験を受けて到達度を確認するのも大事です。 基本的に国公立も私立も最初の試験は11月ですが、出願は前年の9月ごろと、もっと早くなります。そこまでに目標とするレベルに近付いている状態に達しておきたいところです。

年間計画を立てる

目標とするレベルが遠いほど、すぐに達成するのは困難です。本試験まで日数があるなら、段階的に目標を設定しましょう。達成しやすい目標にすることで、心理的な負担を減らしモチベーションも維持しやすくなるはずです。 模擬試験の点数や順位は、目標に設定しやすい数値でしょう。また、特定の日まで苦手分野を克服して、問題をすらすら解けるようにするなど、習得度を目標にするのも良さそうです。 1年を通して中期的な計画を立てるようにしましょう。

1週間の勉強習慣を確立する

1年間の中期的な計画が決まったら、今度は1週間単位でスケジュールを組みます。 ここでのポイントは、7日間しっかりとスケジュールを組むのではなく、6日間で振り分けることです。例えば、1日6時間の勉強を7日間行うと決めたとします。これでは、どこかで予定が狂ったとき、埋め合わせるのが困難です。 1日の空きがあれば、予備日として調整できます。予備日とするのは日曜日がおすすめです。学校が休みなので、予定どおりに勉強できれば復習日に充てることができます。息抜きとして、思い切って丸一日休みにしても良いでしょう。 もうひとつのポイントは、睡眠時間の確保です。睡眠は体力を回復するために不可欠ですし、記憶の定着は睡眠を通して行われるといわれています。 睡眠時間を考えると、冒頭で述べたとおり、現役の高校生で無理なく勉強できるのは6時間前後、浪人生であれば12時間前後といえます。 もし、部活動などで、時間を確保しにくい場合は、後述する方法で効率よく勉強し、時間が不足するときは日曜日を活用しましょう。 こうして確保した時間は、必ず勉強するよう厳守したいものです。すべてを厳守するのが難しければ「コアタイム」を設定し、その間だけは必ず勉強するように心がけます。勉強した時間を記録すれば、自分がどれだけ勉強したか意識できるようになるでしょう。

苦手を克服する勉強法

勉強でつまずきやすいのが苦手分野の克服です。苦手な教科は、理解するのも問題を解くのも時間がかかります。そのため、モチベーションも下がりがちです。どのように克服すればいいのでしょうか。

アウトプットを意識する

先ほど触れたとおり、アウトプットはインプットした知識の定着を促してくれます。知識をインプットしたら、すぐに問題集を解いてアウトプットを繰り返しましょう。誰かに説明するのも効果的です。回数を重ねるごとに、どこまで理解できたのか定着具合を実感できるでしょう。

勉強方法を理解度に応じて変える

医学部の受験に特化した参考書は数多く販売されており、勉強方法もインターネット上などで多数紹介されています。しかし、そのすべてが自分に適しているとは限りません。また、理解度に応じて適している参考書や勉強方法は変わります。 もし、現在の理解度に対して、参考書が難しく感じるのであれば、もっと分かりやすいものを選んでみましょう。勉強方法も効率性ばかりを重視せず、理解度が深まる方法を選びたいものです。

集中できる環境を整える

苦手な分野ほど、集中して勉強するのは難しくなります。せめて、環境だけでも整えて、少しでも集中できるようにしましょう。 例えば、机の整理です。散らかっていると、気を取られてしまいます。特にスマートフォンは、視界に入らないところにしまいましょう。着信音も気を取られる原因になるので、マナーモードにするか電源をOFFにしたいところです。 タブレットやパソコンを使って勉強する際は、無関係なアプリはできるだけ削除しておきます。しかし、ネットサーフィンなどに気を取られるのであれば、やはり参考書、問題集、筆記用具、メモ用紙だけで勉強するのがベストです。 正しい姿勢を維持するのも、集中しやすくなるポイントのひとつです。椅子に座ったときの正しい姿勢は、深く腰かけ、背筋をまっすぐ伸ばし、机とお腹との間が握りこぶしひとつ分で、ひざ下を垂直に下ろした状態です。このとき、お尻と背中は角度が90度になっています。 また、集中できなくなったらこまめに休憩を挟むようにしましょう。一度に人間が集中できる時間は、45分が限界といわれています。勉強に慣れていなければ、もっと短いかもしれません。気持ちがだれてしまったら10分程度の休憩を取り、再び勉強に戻るのを繰り返せば、ずっと机に向かい続けるよりも集中しやすくなります。少し体を動かしてリフレッシュするのも良いですし、イスにもたれたり、机の上でうつ伏せしたりして仮眠を取るのも気分転換になります。睡眠を取るときは、寝すぎないよう目覚ましをつけておくと安心です。 ただし、試験では1科目に80分~120分を要します。その時間はしっかりと集中できるようになっておかなければなりません。本番へ向けて、普段の学習から試験の時間に慣れるための学習方法を取り入れる方もいれば、入試の2週間~1か月前から取り入れて徐々に慣れていくという方法をとる方もいます。自分にあった学習方法を模索しましょう。 ときには、場所を変えるのも良いでしょう。バスや電車で通学しているなら、乗車中が恰好の勉強時間です。図書館や学校の自習室を利用するのもおすすめです。

苦手分野を把握してくれている身近な先生を頼る

身近な学校の先生にも相談してみましょう。過去の成績から客観的に弱点や苦手な分野を把握して、どのように勉強すべきかアドバイスしてくれるはずです。先生によっては、小論文の添削をしてくれたり、面接のシミュレーションに付き合ってくれるかもしれません。ひとりでは行き詰っていた課題も、克服するヒントが得られるでしょう。

どうしても上手くいかないと悩む人へ

これらのコツを実践しても、成績が伸び悩んだり、苦手な分野を克服できなかったり、上手くいかないこともあるでしょう。自力で現状を客観的に分析して、課題をピックアップして、自分に適した方法で勉強するのは非常に難しいものです。特に、小論文や面接対策はなおさらです。 上手くいかないときは自分を責めてしまいがちですが、決して自分自身が悪いわけではありません。大切なのは、今の自分に何が足りていないのか、自分に合った勉強方法を知ることです。

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Axisのオンライン家庭教師は、オンラインの勉強システムであり、医学部受験をサポートしています。ひとりで勉強に悩んでいる人に、Axisのオンライン家庭教師がおすすめです。

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一人ひとりに合わせて全国から講師を紹介

Axisのオンライン家庭教師は、全国に優秀な講師がおり、その中には医学部受験を経験した現役の大学生もいます。受験科目を指導するのはもちろん、医学部に合格するためのコツも惜しみなく教えてもらえます。ほかにも、数多くの生徒を医学部に合格させた実績のあるプロ講師も在籍しています。 ただし、すべての講師と相性が良いとは限りません。そこで、Axisのオンライン家庭教師では、いつでも講師を交代できるようにしています。勉強の進捗状況や指導内容は共有されているので、一から説明する必要はありません。 講師の採用にあたっては高いレベルを設定し、効果的な指導のために、全国7ヶ所にある指導センターで定期的に研修を実施しています。講師によって強みとする分野は異なりますが、それぞれ高い指導力を持っています。

一人ひとりに合わせた成績アップをサポート

さらに、講師との橋渡し役となり、勉強をサポートしてくれるのが「教育アドバイザー」です。 目標や理解度、生活スタイルに応じたカリキュラムを作成し、窓口となって実行に移すよう講師に手配します。もし、苦手な分野があれば重点的に勉強する計画を立てますし、本人に合った勉強方法に変更するなど、柔軟な対応が可能です。 ときには、悩みの相談に応じ、成績の上げ方やモチベーションを維持する方法までアドバイスしてくれます。

オンラインの指導システム

Axisのオンライン家庭教師の指導は、1対1の対面方式です。パソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンにも対応しています(iOSのみ)。 直感的に操作できるだけでなく、タッチペンを使える環境では画面への書き込みが可能です。また、カメラが付いていれば、分からない問題を撮影して、講師と共有できます。講師の板書も保存して、後から見返せるので、書き写す手間がかからず便利です。 ほかにも、宿題を前もって提出しておけば、指導が始まる前に採点や添削が終了しているので、すぐに説明を受けられます。そのため、待ち時間などのタイムラグがありません。通学などで忙しくても、効率よく勉強できるでしょう。 同様に、ひとりでは難しい小論文や面接の対策もスペシャリストがマンツーマンで指導します。

選べる受講スタイル

Axisのオンライン家庭教師では2種類の受講スタイルがあります。1年を通して毎週決まった曜日と時間帯で受講する「通年授業」と、月単位で受講したいコマ数を1回から設定できる「スポット授業」です。 スポット授業は、お試しで受けたい、試験前だけ受けたい、小論文だけアドバイスを受けたい、など一時的にサポートしてもらいたいときに適しています。 学校の授業や自分の勉強の進み具合に合わせるなら、通年授業がおすすめです。

まとめ

医学部受験はかなりハイレベルのため、苦手な科目や分野を作らない勉強計画と、勉強量の確保が必要です。これらを心掛けても思うように成績が伸びない場合は、自分に合った勉強方法をとっていない可能性があります。また、ひとりの勉強では、小論文や面接の対策ができないなどの限界があります。 Axisのオンライン家庭教師は、こうした悩みを解決するオンラインの家庭教師です。現役の医大生をはじめ、ハイレベルな講師陣や教育アドバイザーが勉強をサポートし、医学部受験では不可欠な小論文や面接対策も行っています。 医学部受験の勉強でお悩みの際は、ぜひAxisのオンライン家庭教師にご相談ください。
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医学部はハイレベルかつ、狭き門です。
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Axisのオンライン家庭教師は、国公立大学の合格実績が2,044名となり昨年比+84名となりました。旧帝国大学にも多数合格、国公立大学の医学部医学科は91名が合格をしています。

また、私立大学の合格実績は6,816名となり、早慶上理など医学部を含め多くの方が合格をしています。
※2024年度ワオ・コーポレーション全体の正会員のみの実績です。テスト生・講習生は含みません。  

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